かれこれ20年近く、生活情報誌の仕事を通して、家計のやりくりの取材をしてきました。そのなかには、節約を頑張っているのに、なかなかお金が貯まらない人がいます。今回は、そんな“残念”な貯め下手さんに焦点をあて、どんな点が残念でお金が貯まらないのか、をみていきましょう。

努力VS効果が見合っている節約をする

「お金を貯めている人」と聞くと、どのようなタイプを連想しますか? 財布のヒモが人並み外れて硬い人、ムダなお金は1円たりとも使わない人……そんな節約を絵に書いたような「日々是節約」の生活をしているように思いがちですが、実は、意外とそうでもありません。結構、お金をゆる~く管理しているのですが、ツボを抑えているというのでしょうか、結果的にお金が貯まっています。

その一方で「頑張っているのに」イマイチお金が貯まらない人がいます。長年、やりくりの取材をしてきてわかったことは、こういう残念な頑張り屋さんは、節約のしどころがズレていること。

つまり、努力に見合わない頑張りをしているということです。ムダに頑張って、ストレスはたまるけど、お金は貯まらないという結果に。こんな勘違いな節約をしている人が、意外と多いものです。

今すぐやめるべき勘違い節約 ワースト5

もし、あなたが次のような節約をしていたら、今すぐやめるのがオススメです。

今すぐやめるべき勘違い節約①:特売品を追う

「1円でも安いもの」を買うためにスーパーを何軒もまわるのは、時間と労力をつかう割には、効果がイマイチ。何軒もスーパーをまわると、行った先々で安いものが目に入り、つい買ってしまうことにもなりかねません。

よく行くスーパーは1~2店に絞って、「来店したそのとき安いものを買えばOK」と考えましょう。

今すぐやめるべき勘違い節約②:レシートを保存する

レシートをとっておくだけでは、節約効果はありません。あとからレシートを見直すことがないのであれば、レシートは破棄してよし。

何にいくら使ったかを把握したければ、店名と金額だけをノートなどにメモするだけで十分です。

今すぐやめるべき勘違い節約③:袋分けをする

「袋分け」は一時期、流行った節約テクですが、面倒な割には節約効果はイマイチ。食費、日用品費、外食費……など費目ごとにせっかく袋分けしても、お金が足りなくなると、他の袋から拝借、といった袋間の貸し借りが頻発して、ワケがわからなくなりがちです。

現金でやりくりする分は、分けずにまとめて管理した方がスムーズ。

今すぐやめるべき勘違い節約④:水道光熱費をケチる

水道光熱費の節約は、こまかいことなのでストレスがたまりやすいですが、金額的な効果は残念ながらイマイチ見えにくいものです。

たとえば、シャワーの出しっぱなしをやめて水道代とガス代を節約しようとすると、家族が出しっぱなしにするたびにイライラ。一方、シャワーを出しっぱなしにするのをやめたからといって、水道代が一気に減るわけでもありません。

エコの観点から水や電気・ガスを大切にすることには意味がありますが、節約という点ではイマイチかもしれません。

今すぐやめるべき勘違い節約⑤:ポイントを集める

今どきは、実店舗にしろ、ネットショップにしろ、買い物をすると何かしらのポイントがもらえます。ポイントがつくのはおトクなことですが、あくまでも“おまけ”と考えましょう。

「ポイント〇倍」などにつられて、「何か買わなきゃソン!」と買い物に走るのは本末転倒。そして、ためたポイントは必ず使うこと。なかには期限付きのポイントもあり、せっかく貯めたのに有効期限が切れてしまった、なんて声も。使ってこそ、おトクをゲットできるというものです。

いかがでしたでしょうか? これらの行動に心当たりがある人もいるのではないでしょうか。頑張りすぎてもイマイチお金が貯まらない勘違い節約方法でストレスを貯めてしまうのでは、なかなか長続きもしませんし、お金もたまりません。ストレスがたまる節約方法は今すぐ見直し、「ゆる~く管理」を長続きさせる方法にシフトしましょう。心当たりがある人は、ぜひ見直してみてください。

村越克子

村越克子

フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。