JR九州は21日、ベンチャー企業と連携した無人駅の有効活用の取組みとして、唐津線山本駅の旧駅事務室を活用した個別指導学習塾「ブランチ」(コラボプラネットが運営)が2月22日に開校すると発表した。
同社は地域の住民・自治体・企業とともに、現在使用していない駅舎や遊休スペースなどの有効活用に向けた取組みを推進しており、これまでに日田彦山線香春駅に観光案内所、日豊本線今津駅に社会福祉法人が入居した。若松線(筑豊本線)二島駅でも駅舎を活用した運営者の募集が行われた。
この一環で、唐津線山本駅では旧駅事務室を活用した個別指導学習塾「ブランチ」が開校する。コラボプラネットが運営する「ブランチ」は、こどもの数が少なく、周囲に学習塾が少ない地域を対象に、iPadを活用した通信制の個別指導学習塾を展開している。地域の遊休スペース(商店街・寺院・集会所等)を借り、地域の人材(シニアや主婦層)を学習サポーターとすることで、生徒数8人でも維持できるしくみが構築される。
JR九州では、この取組みを通じた駅のにぎわいづくりとともに、「ブランチ」が開校する火・金曜日の夕方から夜間にかけて学習サポーターが駐在し、簡単な駅清掃などの活動も行うことで、駅環境の維持向上にもつながると説明している。