元NHK解説委員の柳澤秀夫氏が、23日に放送されるテレビ朝日系トーク番組『徹子の部屋』(毎週月~金曜12:00~)に登場する。

  • 『徹子の部屋』に出演する柳澤秀夫氏=テレビ朝日提供

NHK『あさイチ』で“ヤナギー”と親しまれた柳沢氏は、昨年9月に同局を退局し、現在『ワイド!スクランブル』にコメンテーターで出演。民放のレギュラー出演は初めてで、会う人会う人に声を潜めて「なぜNHKを辞めたんですか?」と聞かれてしまうが、実際は定年後の再雇用期間が終了したためで、「まじめに勤め上げただけなんです」と答えているそうだ。

外報部の記者時代は、ジャングルの激戦だったカンボジア内戦や、ミサイルが飛び交う湾岸戦争を取材。文字通り飛び出したら戻らない「鉄砲玉」のような人生を送り、中学の同級生だった妻に子育ては任せきりで、「うちにはお父さんはいない」と言われていたという。

そんな百戦錬磨の柳澤氏は、54歳で肺がんを患い、大病の告知にショックを受け、病名を口にできないほど打ちのめされてしまったそう。戦場では死を恐れたことがなかったのに、「死にたくない半年でもいい長く生きたい」と思った自分の弱さを恥じていたという柳沢氏。救ってくれたのは、90歳を過ぎて死の間際だった母の言葉だったという。