2019年2月13日、韓国の3人組アイドルグループ・LIVE HIGHが「LIVE HIGH #E.P1 ~Triple Jumping~」で日本でのCDデビューを果たす。2013年、韓国のプロ野球チームの応援グループとして結成されたLIVE HIGHだったが、目立った活動がないままほぼ解散状態。2016年にAKB48などの作曲で知られるイ・ソンホが手がけたシングル「Happy Song」を発表したことをきっかけにようやく韓国内で注目されるようになり、結成から3年が経過して初めて韓国メディアへの出演を果たした。
韓国デビュー以降もメンバーの脱退が相次ぎ、結成当時から在籍するのはガビンのみ。そこにボヘとシナが加わり、現体制に落ち着いた。不遇の時代を経て、あらゆる苦難を乗り越えてきたLIVE HIGH。韓国のファンは親しみを持って3人を「ヒーリングドル(“ヒーリング”+“アイドル”)」と呼び始める。「つらい経験の先にある希望・夢」「世代や国境を超えて愛を伝える」を掲げるLIVE HIGHとは、一体どのようなグループなのか。そして、続々と日本へ上陸する他のK-POPグループと何が異なるのか。彼女たちが日本に届けようとしている真心を、昨年12月の来日中に探った。
■渋谷大型ビジョンの夢
――日本でのCDデビュー、おめでとうございます。
シナ:今からワクワクしています。すごく楽しみです。
ボヘ:韓国とは違うコンセプトでスタートするのですが、曲も気に入っていて、みんなで協力し合いながら備えています。
ガビン:以前から日本で活動したいと思っていました。実現してすごくうれしいです。
――韓国のアーティストにとって、日本での音楽活動はどのような意味を持っていますか?
シナ:大きな挑戦です。自分の夢に1つ近づいているような気がします。日本に行きたいという気持ちはずっとあったので、今はその準備期間。しっかりと備えてきたので、遅くもなく早くもなく、自分たちにとっては丁度いいタイミングだと感じています。
ボヘ:貴重な機会をいただきました。渋谷の大型ビジョンにLIVE HIGHが大きく映るのが夢です(笑)。東方神起さんやSUPER JUNIORさんみたいに。メンバーが4人から3人になってしまいましたが、グループの再スタートのタイミングに大きなチャンスが重なってとてもうれしいです。
ガビン:一人でも多くの人に知ってもらいたいと思っています。みなさんと一緒に盛り上がっていきたいです!2ndシングル「Happy Song」を韓国でリリースした頃から日本での活動を意識するようになりました。しっかり準備できたので、私もちょうどいいタイミングで日本に来ることができたと思っています。
――具体的にどのようなことを準備していたんですか?
シナ:自分の思いをしっかりと伝えてファンの方との距離を縮めたいので日本語を勉強しています。
ボヘ:私は日本のドラマ『ホタルノヒカリ』を見て、日本語のセリフを覚えました(笑)。「おばあちゃんの家の縁側で見つけた小さな蛍……」みたいに覚えています。
ガビン:東方神起さんの大ファンで、日本のライブ映像を観ながら、パフォーマンスやファンとの交流の仕方を勉強しました。
■目指すは「特別な存在」ではなく「親近感」
――不安よりも楽しみの方が大きい?
ボヘ:すごくすごく楽しみです!応援してくださる方に早く会って、たくさんいろんなお話もしたいです。
シナ:以前、日本でミニライブやイベントに出演させていただいた時、みなさんがすごく温かく迎えてくださって。忘れられない感動的なシーンでした。すごくすごく感謝していますので、直接その思いを伝えたいです。
――楽しみですね。韓国のアーティストが次々と日本でも活動をスタートしていますが、他のグループとの違いや強みは何だと思いますか?
シナ:私たちは特別な存在を目指しているわけではなくて、親近感を持ってもらえるアイドルでありたいと考えています。日本でファンになってくださる方々とも、近い距離で関係性を築いていきたいです。
ボヘ:「友達」のような距離感が理想です。最初のアルバムをリリースした時から「ヒーリング」をイメージとしていて、それが認められるようになり、ファンの方々から「ヒーリングドル」と命名していただきました。
ガビン:1stシングル「ハクナ・マタタ」の意味は、「大丈夫。すべてはうまくいく」。そこも、私たちの「ヒーリング」イメージにつながっています。