保険好きの日本人は、約9割の世帯が何らかの生命保険に入っているといわれます。保険というと契約内容と保険料ばかりに注目しがちですが、各種の健康相談やセカンドオピニオン、検診を優待価格で受けられるなどさまざまな付帯サービスが付いているのをご存知でしょうか。
病気に関する情報は医療関係者でもいない限り、どこに相談したらいいかわからないもの。加入するときはもちろん、現在加入している保険ではどんなサービスが受けられるのかを確認してみましょう。
生命保険を選ぶ時の最終チェック項目が付帯サービス
保険に加入するときに比較・検討しなくてはいけないのは、もちろん保障内容と保険料ですが、ほかにも保険会社の経営状態、営業担当者との相性などを気にする人もいるかもしれません。それらの点で差がつかずに迷った場合、チェックしてみるといいこととして、契約者が利用できる付帯サービスがあげられます。
付帯サービスとは、保険商品の契約者やその家族を対象として、無料もしくは割引で受けられるサービスのこと。保険会社によっては積極的に公表していない会社もあることや契約事項に含まれていないため、加入者でも知らない人がいるようです。
付帯サービスにはどんなものがある?
では、付帯サービスにはどんなものがあるのでしょう。主なものをまとめたのが下表です。
多くの会社が提供しているのが、医療や健康の分野に関する相談。中でも、医師や看護師などの専門スタッフが24時間365日いつでも電話で相談を受け付けてくれるサービスは多くの会社が行っています。夜中の発熱など急を要するときでも利用できるので、乳幼児や高齢者がいる家庭には心強いサービス。
セカンドオピニオンも多くの会社が提供しています。がん治療など主治医とは別の医師の意見も聞いてみたい、セカンドオピニオンの受診をしたいけれど、どうやって病院を探したらいいかわからないといったときに便利です。
ただし実際にセカンドオピニオンを聞く場合は、現在の主治医から診療情報や検査データの提供を受ける必要があり費用もかかります。ほかにも、人間ドックや各種の検診を割引価格で受診できるサービスも実施している会社が多いようです。
また、介護や福祉に関する情報などを提供する会社も増えています。介護の方法や、公的介護保険の利用方法、介護サービス事業者や有料老人ホームの紹介はもちろん、介護用品の利用を申し込むと割引が受けられたり、配食や家事代行を優待価格で利用できたりします。
ほかにも独自のポイントシステムがありポイントが貯まると賞品と交換できたり、クレジットカードに付帯している旅行や引っ越しなど生活に関する各種優待と同じようなサービスを提供したりする会社もあります。
加入している保険の付帯サービスをチェックしてみよう
生活一般のサービスはクレジットカードの付帯などでも利用できる内容もありますが、生命保険の付帯サービスだけに「健康・医療」「福祉・介護」といった分野の情報サービスは、いざという時に役に立ちそう。
しかし受けられるサービスは会社によって、場合によっては商品によっても異なります。後になって「こんなサービスがあったんだ」ということにならないよう、時間があるときに加入している保険でどんなサービスが受けられるかを確認しておくといいでしょう。
