1月6日よりスタートするNHKの大河ドラマ『いだてん～東京オリムピック噺(ばなし)～』(毎週日曜20:00～)で、中村勘九郎演じる主人公・金栗四三の妻・春野スヤ役を演じる綾瀬はるかにインタビュー。
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『いだてん～東京オリムピック噺(ばなし)～』で主人公・金栗四三の妻・春野スヤ役を演じる綾瀬はるか
宮藤官九郎のオリジナル脚本で、中村勘九郎と阿部サダヲをW主演に迎えた『いだてん』は、日本が初参加した1912年のストックホルム五輪から1964年の東京五輪までの知られざる歴史を描く人間ドラマだ。
中村は、日本でオリンピックに初参加したマラソン選手・金栗四三役を演じ、中盤から主演をバトンタッチする阿部は、1964年の東京オリンピック招致に活躍した田畑政治役を演じる。そして、走ることが大好きで、猪突猛進型の夫・金栗を、明るく朗らかなスヤが支えていく。
――綾瀬さんは以前、大河ドラマ『八重の桜』で主演を務められましたが、改めてまた大河に参加されてみていかがですか?
大河ドラマはセットもすばらしいので、再びすごい環境の中で演じられることがうれしいなと思いましたし、またNHKに通えるのも楽しみにしていました。オリンピックに向けての物語ということで、ちょっぴりお祭り感もあり、幸せなことだなと思いました。
――脚本を読んで、金栗四三の妻・春野スヤ役の印象はいかがでしたか?
とにかく真っ直ぐで前向きな方で、凛とした強さを持った女性。いつも元気に歌っている、太陽のような女性だと思いました。
ストックホルムにいる金栗さんから手紙をもらった時も、スヤさんは金栗さんが大惨敗したことを知っているのに、敢えて元気にそれを読むんです。すごくポジティブな人だなと感じました。日本から金栗さんを応援するシーンでは踊りながら歌ったりもするんですが、それはすごく難しかったです。
――宮藤官九郎さんの脚本は、かなりおもしろいと言われていますが。
悲しいことも重々しくならず、笑いに変えていく感じですが、意外にもジーンと来てしまいます。宮藤さんらしいテンポの良さもあって、すごくいいバランスで書かれた本だなと思いました。
スヤさんが実在する人物ということも、自分のなかでは大きいことです。金栗さんはも不器用なほど真っ直ぐな人ですが、とても信頼できる人だと思っています。
――常に走ることばかり考えている金栗さんですが、スヤさんはどんなふうにサポートしていくのでしょうか?
スヤさんは、金栗さんのことが好きだから、彼がやりたいと思っているマラソンに集中できるようにしてあげたいと素直に応援していく感じです。
――熊本のロケはいかがですか？熊本弁は難しいですか?
熊本は自然が豊かで、水がすごくきれいです。いつも川が近くにあって、(金栗さんは)よくふんどしみたいな格好で川に入ったりもします。また、熊本弁は親しみがあって、すごくかわいらしいです。先生がそばにいてくださるので細かくチェックしてもらっています。
――オリンピックの裏側が描かれる本作ですが、改めて驚いたことはありましたか?
今では参加することが当たり前のようになったオリンピックですが、初参加するまでの道のりや、開催することさえも難しい時代があったことも改めて実感しました。
また、オリンピックは平和だからこそ開催できるんだなと感じ、こんなにも長い間、オリンピックが継続されていること自体のすごさも知ることができました。世界の人々が手を取り合って戦えるなんて、とても幸せなお祭りだなと思いました。
――『いだてん』は、どんなドラマになりそうでしょうか?
出てくる登場人物が個性的だし、どの時代、どのぶつかり合いもすごくおもしろいです。時代が時代だから、オリンピックを断念しなきゃいけなかったりと、とても辛いこともありますが、最終的に主人公のポジティブさには胸が熱くなります。人々の絆や信念が描かれていて、自分も頑張らなきゃと思える作品になっていると思います。
綾瀬はるか(あやせ・はるか)
1985年3月24日生まれ、広島県出身の女優。2013年にNHK大河ドラマ『八重の桜』で主演。『NHK紅白歌合戦』の紅組司会は2度務めた。ドラマの近作は、『奥様は、取り扱い注意』(17)、大河ファンタジー「精霊の守り人 悲しき破壊神」(16～18)、『義母と娘のブルース』(18)など。映画の近作は、『今夜、ロマンス劇場で』(18)、声優を務めた『インクレディブル・ファミリー』(18)など。
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