――あらためまして、『コンフィデンスマンJP』でブレイクを果たされたと言っても過言ではないと思うのですが、コールセンターのアルバイトは、まだ続けているんですよね?

はい、嗜(たしな)み程度に続けさせていただいております。日常を営む上で、僕が浮かれて流されないようにするための“碇(いかり)”としてのバイトです。

――でも、さすがに嗜み程度になったんですね!

「バイトなんで撮影休みます」というわけには絶対いかないですからね(笑)。お前の本業どっちだ!?って話になるので、極力バイトのシフトを減らして、今は撮影に集中しています。なので、バイト側は完全に査定に響くレベルの勤怠になってます。今日もシフト入ってるんですけど、行けるかなぁ(苦笑)

電車の中でTwitter投稿される

――街で声をかけられるようにもなりましたか?

ん~、実は僕自身の生活スタイルはそんなに変わってないんですよね。でも、電車でTwitterのエゴサーチをしてたら、数秒前の投稿で「目の前に小手伸也がいる」って言うつぶやきを発見したことがあって。前の席でスマホ見てるのが1人しかいなかったので、「絶対お前だろ!」って感じで特定したことが2回くらいありました(笑)。でも、直接声をかけてもらうことがあんまりないんですよね。つぶやくんだったら声かけてくれよって思いますよ…。

――でも、『コンフィデンスマンJP』の映画版にも、無事ご出演されたそうで。

そうですね。僕は一応メイン出演者のはずなんですけど、本当にあのドラマの人たちは、情報を小出しにしてきたり、騙してきたりするので、出られると聞いてひと安心しましたよ(笑)。おかげさまで無事撮り終わって、少し編集をつないだものを見せてもらったんですけど、相当面白そうな感じになっていたので、僕自身も楽しみにしています。

  • 『SUITS/スーツ』(フジテレビ系、毎週月曜21:00~)
    敏腕弁護士の甲斐正午(織田裕二)が、天才フリーターの鈴木大貴(中島裕翔)とタッグを組んで、さまざまな訴訟を解決していく。11月19日放送の第7話は、クライアントである「桜庭リゾート&ホテル」の合併交渉を手がけることになるが…。(C)フジテレビ

――いろいろお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。最後に、今後の蟹江の見どころを教えてください。

蟹江はアメリカナイズの大げさな身振り手振りをして、すごくディズニーっぽいとか、芝居がクドい(笑)みたいなところがありますけど、第6話で少し垣間見せたように、その理由が僕の中にはちゃんとあって、蟹江の心の奥にある劣等感やプライドみたいなものを隠そうとし過ぎるゆえのあの動きだったりするので、実はその隠された本心の見方が分かるようになると、また1段階深くドラマを楽しめるはずです。ぜひ、ご期待いただければ。