近畿日本鉄道は大みそかから元旦にかけて実施する終夜運転(一部路線を除く)の概要を発表した。12月29日から1月3日まで土休日ダイヤとし、年末年始にかけて伊勢方面を中心に臨時特急列車などを運転する。1月1日以降も臨時列車が設定されるほか、運転区間の延長や特急列車の編成両数を増やしての運転も予定されている。

  • 近鉄は年末年始に臨時列車を多数設定。大みそかから元旦にかけて終夜運転も行われる

大みそかから元旦にかけての終夜運転は大阪地区の田原本線、名古屋地区の湯の山線などを除く各路線で実施。大阪線では大阪難波発宇治山田・鳥羽行の特急列車を30~70分間隔、鳥羽・五十鈴川発大阪上本町・大阪難波行の特急列車を20~40分間隔で運転し、急行も大阪上本町発伊勢中川・五十鈴川行および鳥羽・五十鈴川発大阪上本町行をそれぞれ60分間隔で運転する。普通・区間準急の終夜運転は大阪上本町~大和朝倉・榛原・名張間にて行われ、30分間隔の運転とされている。

奈良線の終夜運転は普通・区間準急のみ。大阪難波~東花園・大和西大寺・近鉄奈良間にて15~30分間隔で運転する。けいはんな線の終夜運転は30分間隔、生駒線の終夜運転は50~70分間隔で、それぞれ普通を運転する。生駒ケーブルは鳥居前~宝山寺間で10分間隔の終夜運転を行い、宝山寺~生駒山上間は早朝5時30分頃から10~20分間隔での運転を行う。信貴線は河内山本~信貴山口間にて普通による終夜運転を30分間隔で実施。西信貴ケーブルは信貴山口~高安山間にて20~30分間隔で終夜運転を行う。

京都線・橿原線は京都発宇治山田・鳥羽行および鳥羽・五十鈴川発京都行の特急列車をそれぞれ60~120分間隔で終夜運転。京都発橿原神宮前行および橿原神宮前・近鉄奈良発京都行の特急列車もそれぞれ60~120分間隔で終夜運転を行う。普通は京都~新田辺・大和西大寺・橿原神宮前間にて30分間隔で終夜運転。天理線平端~天理間も終夜運転を行い、30分間隔で普通を運転する。

南大阪線の終夜運転では、大阪阿部野橋~橿原神宮前間にて特急列車を60分間隔で運転。普通は大阪阿部野橋~古市・橿原神宮前間にて30分間隔を行い、他に吉野線吉野駅まで乗り入れる列車も設定される。道明寺線の終夜運転は道明寺~柏原間にて普通を30分間隔、御所線の終夜運転は尺土~近鉄御所間にて普通を30~50分間隔、長野線の終夜運転は古市~河内長野間にて普通を30~40分間隔で運転する。

名古屋線も特急列車の終夜運転を行い、近鉄名古屋発宇治山田・鳥羽行および鳥羽・五十鈴川発近鉄名古屋行の特急列車をそれぞれ20~60分間隔で運転。急行も近鉄名古屋~五十鈴川・鳥羽間にて60分間隔で終夜運転を行う。準急は近鉄名古屋発富吉・近鉄四日市行3本、富吉発近鉄名古屋行3本を運転。普通は近鉄名古屋~伊勢中川間にておおむね30~60分間隔で終夜運転を行う。山田線も伊勢中川~宇治山田間を中心に30~60分間隔で普通を運転。鳥羽線・志摩線と鈴鹿線の普通は最終列車繰下げ・始発列車繰上げを行う。

  • 近鉄が年末年始に実施する終夜運転や臨時列車などの概要