10月3日からテレビ東京系でスタートするドラマ『天 天和通りの快男児』(毎週水曜 深夜1:35～)の記者会見が2日、東京・六本木の同局で行われ、岸谷五朗、古川雄輝、的場浩司、吉田栄作、原作の福本伸行が出席した。

  • 左から的場浩司、吉田栄作、岸谷五朗、古川雄輝、福本伸行

『カイジ』や『アカギ』、『銀と金』など数々のギャンブル漫画を描き、カリスマ的人気を誇る漫画家・福本伸行の同名漫画を、初めて実写化した同ドラマ。主演の岸谷五朗が無類の勝負強さと強い意志を持つ博徒・天貴史(てん・たかし)を、天のライバル・赤木しげる(アカギ)役を吉田栄作、天と赤木を尊敬する井川ひろゆき役を古川雄輝が演じる。さらに、的場浩司やでんでんなど豪華キャストが集結し、ギャンブルを通じた男たちの熱き闘いを描く。

放送前日となったこの日は、第1話の試写会後に主演の岸谷らキャスト陣と原作の福本が登壇して記者会見。天役の岸谷は「美しい夕日や海は出てきませんし、ひたすら麻雀を打ち続けています。ドラマとして成立するのかと思いました」と撮影前は不安に思ったそうだが、「朝から晩まで4日間、同じ席に座りっぱなしで、麻雀をするだけ(笑)。本当に内なる芝居が必要なシーンがたくさんあり、俳優として難しいシーンがたくさんありました。新しいチャレンジをたくさんさせてもらい、それがドラマに現れていると思います」とやりきった様子。プライベートでも麻雀が趣味だという古川は、雀荘で同ドラマの原作を読んだそうで「このドラマでひろゆき役として出られて大変うれしく思っています」と満足げで、「こんなに興奮しながら自分のドラマを見たのは初めてです。たくさんの方々に見てもらいたいし、これを機にたくさんの方に麻雀を知ってほしいですね」とアピールした。

主演の岸谷と吉田は、意外にも麻雀未経験だという。撮影中は常に牌を持ち歩いていたそうで、岸谷が「麻雀牌とは親友になりかけたという気がします」と振り返り、「栄作くんと一緒に麻雀の練習やレッスンを受けましたが、本当に栄作くんが下手で、撮影大丈夫かなと(笑)。俺が言うのも何だけど、手積みが出来なくて(笑)。でも撮影に入ると、アカギのポーズで打ち始めていて、めちゃくちゃ上手でしたね」と吉田を絶賛した。

また、福本の作品群は苦境をテーマにした作品が多いことから、「人生の中で苦境に立ったエピソードは?」という質問が出ると、8月から1カ月半、同ドラマの撮影で常に革ジャンを着ていた岸谷は「ある時は40度近くになって熱中症に気をつけて下さいというニュースが流れている中、私は革ジャンで、他の全員も冬の衣装(笑)。恐らく麻雀を打ちながら何人かふらーっとしてました。ロケ地が工場で冷房がないんです。これはダメかもしれないと(笑)。苦境でしょ?」と報道陣に逆質問して笑いを誘っていた。