2005年に第1作が放送された特撮アクションドラマ「牙狼<GARO>」シリーズの最新作『神ノ牙-JINGA-』が、2018年10月4日より順次テレビ放送(TOKYO MX、BS11、ファミリー劇場)される。
本作は2015年に放送した『牙狼<GARO>-GOLD STORM-翔』および2018年公開の劇場映画『牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA-』に登場した人気キャラクター「ジンガ」を主役に迎えたテレビシリーズとなる。
『仮面ライダ-ディケイド』(2009年)で人気を博した井上正大がこれまでの「牙狼」シリーズで演じたジンガとは、魔戒騎士・道外流牙と幾度も死闘を繰り広げた最凶の「ホラー(魔獣)」というキャラクタ-だったが、今回の『JINGA』では彼自身が魔戒騎士・御影神牙として、人間社会にうごめくホラーを討伐するため剣を振るうキャラクタ-に転身している。
ここでは御影神牙を演じる井上正大と、神牙の相棒である魔戒法師・楓沙(ふうさ)を演じる向里憂香の2人にインタビュ-を行い、最新シリーズ『JINGA』にかける意気込みや、撮影時の知られざる裏話を語ってもらった。
――以前のテレビシリーズ『牙狼<GARO>-GOLD STORM-翔』(2015年)では邪悪なホラーだった「ジンガ」が、今回の『神ノ牙-JINGA-』では魔戒騎士・御影神牙と名乗り、ホラーを殲滅するヒーローとして描かれるそうですね。井上さんとしては、今までのジンガのイメージとはまったく別のキャラクタ-を演じられるのでしょうか。それとも、かつてのジンガの延長線上として演じられるのでしょうか。
井上:新シリーズなので、スタッフ的にはまったく別の感じにしたくなってしまう傾向にあるのですが、僕の思いとしてはたとえば立ち姿であったり、敵と戦うアクションシーンだったりで、以前のジンガ……『-GOLD STORM-翔』のころのジンガの"香り"を残しておきたいと思っています。
――「牙狼」シリーズ初登場となる向里さんにお尋ねします。本作の主役である井上さんに初めて出会ったときの印象はいかがでしたか?
向里:初めてお会いしたのはこの作品のオーディションのときですね。私は審査されるほう、井上さんは審査する側でしたので、ちょっと怖いかな……と思っていました。オ-ディションに合格することができて、楓沙の衣装合わせをしたときに改めてお会いしたんですけれど、そのときもクールな人、あまりしゃべらない人なのかな、というイメージがありました。
井上:僕としては、積極的に話しかけているつもりではありました(笑)。
向里:身長も高いですし、存在感がすごいですから、最初のときはちょっと自分が引いてしまったかもしれないです。
井上:実際に共演してみると、印象が変わってくれたかな。
向里:そうですね! 今は「優しいお兄さん」という印象になりました。いろんなお話をしてくださいますし、一緒に遊んでくれますし。第一印象からガラリと変わりました。そのギャップがいいんです(笑)。
井上:自分じゃ、わからないもんですね(笑)。
――では、井上さんから見た向里さんの印象はどうですか?
井上:第一印象と、現在の印象がまったく変わらない方ですね。最初にお会いしたときから、とても印象のよい、誰が見ても好感度高い人、という感じです。裏表がなく、誰とでも気さくに接することのできる方で、いつも第一印象が悪い僕にとってはうらやましい(笑)。
向里:そんなことないですよ。
井上:街を歩いているだけで職質とか、されないでしょう? 僕は多いときで月に3回ありましたからね(苦笑)。
向里:ええっ!? ……髪の色とかですかね(笑)。
――楓沙は魔戒騎士ジンガ(御影神牙)の相棒で、共にホラーと戦う魔戒法師という役柄ですが、魔戒騎士、魔戒法師が活躍したこれまでのシリーズはご覧になったことがありますか?
向里:あります! 今から6年ほど前ですが、初めて舞台でお芝居をする仕事をいただいたとき、演出の方が以前「牙狼」の脚本を書かれた方だったんです。それで、勉強の意味でDVDを借りて観たのですが、ファンタジックで、独特な世界観に魅力を感じました。