俳優の綾野剛が主演するテレビ朝日系ドラマ『ハゲタカ』(毎週木曜21:00~)の第7話が、30日に放送された。

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    左から森崎ウィン、綾野剛 -テレビ朝日提供

同ドラマは04年に刊行され、ベストセラーになった真山仁氏の同名小説が原作。主人公の外資ファンド代表・鷲津政彦(綾野)が、"ハゲタカ"と激しいバッシングを受けながら、不良債権を抱えた銀行や経営不振の名門企業へ買収劇を仕掛け、鮮やかに勝利していく姿を描く。

第7話の舞台は、現在の2018年。第3部に突入し、真山氏による原案のもと、ドラマオリジナルストーリーとなる。不祥事の数々を起こした日本を代表する名門企業・帝都重工を救済するため、日本ルネッサンス機構の飯島(小林薫)によって、鷲津と芝野(渡部篤郎)が集められる。

第1部から鷲津と敵対してきた飯島は、政財界に影響力を及ぼすフィクサーとなっていた。そんな飯島から「帝都重工を買収してほしい。救世主になってほしい。日本経済のために一肌脱いでくれ」と頭を下げられた鷲津だったが、これまでの飯島の行動から依頼を額面通りに受け取ることは危険と察知し、返事を保留。調べていくと案の定、裏に飯島の黒い思惑が隠されていた。

第3部から登場する夢を抱く若きベンチャー企業社長・天宮光一を俳優の森崎ウィンが演じる。森崎はスティーヴン・スピルバーグ監督の最新公開映画『レディ・プレイヤー1』(18年公開)で、主要キャストの1人である、サムライ好きの日本人青年を演じたことでも話題に。新たなるステップへと進むため、鷲津に資金援助を頼むものの「夢には投資しない。なぜなら夢とは実現の意思がない人間が使う言葉だから」と断られてしまう。断られたものの、諦めきれずに理想と現実の間で悩み、奮闘する姿を好演した。

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  • 第7話より=テレビ朝日提供

そして鷲津は、帝都重工という組織を守るために不正を受け入れ、自らが犠牲になることをいとわない社員を見て、「組織として腐りきっている」と非難。帝都重工、そして現在の日本企業の腐った体質を根本から壊すため、鷲津は意外な選択をする。それは自らが立ち上げたサムライファンドを辞め、帝都重工の社長に就任するというものだった。

次回の9月6日は最終回拡大スペシャル(21:00~22:09)。帝都重工の社長に就任した鷲津だったが、まもなく貴子(沢尻エリカ)が社長を務める日光みやびホテルで、アジア各国の重工業メーカーの責任者が集まる会議が開催されることに。「好き勝手にはさせない」という飯島の差し金と察しつつも、その決定を受け入れる。その後、鷲津は社長就任記者会見の場で「30日以内に帝都重工に革命をもたらす」と宣言。そして様々な思惑が渦巻く中、日光みやびホテルでの会議の日に。鷲津の最後の戦いがついに始まる。

また。第8話のPR動画がYouTubeで公開中。最終回に向けて必見の内容となっている。

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  • 9月6日放送の第8話より=テレビ朝日提供