次はいつもだとScientific Analysisになるのだが、Ryzen Threadripper系が3つとも全滅なのでパスし(Ryzen 7 2700Xのみ結果が出た。これもSandra側の問題と思われる)、Financial Analysis(グラフ60~65)を。
まずはBlack-Scholes EURO Option(グラフ60・61)。1T(グラフ61)だと動作周波数の差、という感じの結果であるが、MT(グラフ60)だと見事にコアの数も反映されており、Ryzen Threadripper 2990WXの圧勝である。ただ、Ryzen Threadripper 2950XもRyzen 7 2700Xのダブルスコアに近く、こうしたアプリケーションでは効果が明白である。
Binomial EURO Option(グラフ62・63)も、結果の桁こそ異なるが、傾向そのものはBlack-Scholesと非常に近い。Monte Carlo EURO Option(グラフ64・65)も同じであり、うまくL2/L3に収まる範囲のアプリケーションであれば、Threadripperはかなり高い性能を発揮できることが再確認された格好だ。