ペガシス

こちらも比較的マルチスレッドに向いたアプリケーションと思われる。ただ、いくら4K HEVCとはいえ、32コア64スレッドで処理するのはさすがにOverkill過ぎる気がした。そこで今回はいつもと同じ4Kコンテンツのトランスコードながら、
・Full HD H.264にトランスコード(同時1スレッド)
・4K H.265にトランスコード(同時1スレッド)
・4K H.265にトランスコード(同時2スレッド)
・4K H.265にトランスコード(同時4スレッド)
の4パターンで実施してみた。

結果はグラフ8の通り。とりあえずH.264では明らかにCPUの数が多すぎてオーバーヘッドが生じてるようだが、H.265ではそれなりにCPU負荷が上がっているため、性能が出ている。

  • 「Ryzen Threadripper 2」深層レビュー

    グラフ8

大まかにいえば、
・Ryzen 7 2700X:1スレッドで大体性能が飽和
・Ryzen ThreadRipper 1950X/2950X:1スレッドはややオーバーヘッド多し。2スレッドまで性能が伸びており、このあたりで飽和
・Ryzen ThreadRipper 2990WX:4スレッドまで性能が伸びており、エンコード性能も12.7fpsまで引きあがっている。ただこれ以上スレッドを増やしても性能が上がるか疑問
といったところ。

Ryzen ThreadRipper 2950Xでもかなり性能の上乗せはあるが、HEVCのエンコードはまだ現在のCPUにも負荷が高く、こうした部分ではRyzen ThreadRipper 2990WXのコア数が威力を発揮するというあたりだろうか。