グラフ56~59がCryptography関連。まずグラフ56・57がAESのEncryption/Decryptionだが、MTだとなぜか最高速がRyzen Threadripper 1950Xという不思議な結果に。また、Ryzen Threadripper 2950Xはエラーで1Tの結果が取れていない(この辺は昔もちょくちょくあった話で、Sandraの問題な気がする)。

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    グラフ56

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    グラフ57

それはともかく、Ryzen Threadripper 2990WXはMT/1Tともにパッとしないスコアになっている。一応MTで動作するベンチマークであるが、最後はメモリアクセスがボトルネックになるので、これが要因ではないかと思われる。

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    グラフ58

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    グラフ59

逆に、SHAのHashing(グラフ58・59)では、Ryzen Threadripper 2990WXの伸びが目立つ。もともとAESに関してはx86のAES命令(AES-NI)で高速に処理ができるが、SHAに関してはNative x86での処理になるので、純粋にCPU性能がボトルネックになる。なので、コア数や動作周波数が大きいほど有利になるという訳だ。その証拠に1T(グラフ59)だと、どのコアも結果は似たり寄ったりで、相対的に動作周波数の高いRyzen 7 2700Xが最高速というあたりからも、これがわかる。