ベンチは一旦おいておき(いや消費電力もベンチなのだが)、次に実行消費電力の測定を。いつもと同様、SandraのDhrystoneとWhetstone、それと3DMarkのFireStrike Demoを実施する間の消費電力変動、それと何も負荷をかけていない状態での待機電力を測定してみた。

まずグラフ91がDhrystone/Whetstoneである。やはりZenコア→Zen+コアでの消費電力増加は明確で、Ryzen Threadripper 1950Xと2950XではDhrystoneで30W、Whetstoneでも10Wほどの増加を見ている。

  • 「Ryzen Threadripper 2」深層レビュー

    グラフ91

それはともかく、恐ろしいのはRyzen Threadripper 2990WXである。Whetstoneの最後では450W近くに到達しており、Ryzen Threadripper 2950Xと比較しても130~140Wほどの増加となる。TDPで比較すると「180W vs 250W」で70Wの増加でしかないが、Ryzen Threadripper 2950Xは180Wの枠を使い切っておらず、一方のRyzen Threadripper 2990WXは250Wの枠一杯という感じに見える。

これに比べると、FireStrike Demo(グラフ92)はだいぶ穏当。Ryzen 7 2700Xと比較して、Ryzen Threadripper 1950X/2950Xは30~40W増し、Ryzen Threadripper 2990WXはそこからさらに30W増しといったところ。Ryzen Threadripper 2990WXではピークで350Wを超えているが、4ダイなのだからこの程度で済んでいれば穏当というべきか。

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    グラフ92

それぞれ、稼動中の平均を取ったのがグラフ93である。やはり突出してRyzen Threadripper 2990WXの消費電力は高い。このグラフ93で待機時の消費電力との差を取ったのが、グラフ94となる。

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    グラフ93

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    グラフ94

とりあえずここでDhrystoneとWhetstoneについて効率を計算したのが以下。

  • CPU : Dhrystone・Whetstone
  • Ryzen 7 2700X:2.80 GIPS/W・1.81 GFLOPS/W
  • Ryzen Threadripper 1950X:3.33 GIPS/W・1.86 GFLOPS/W
  • Ryzen Threadripper 2950X:3.22 GIPS/W・1.92 GFLOPS/W
  • Ryzen Threadripper 2990WX:3.45 GIPS/W・2.05 GFLOPS/W

意外にもThreadripper 2990WXの効率のよが再確認された格好になる。絶対的な消費電力こそ多いが、TDP枠の制限から動作周波数をやや低めにして動かした結果、効率が改善した、というあたりだろうか。

ただFireStrikeのほうは以下の通りで、とりあえずRyzen Threadripper 2990WXは消費電力の観点からもGamingにはおすすめしにくい。

  • Ryzen 7 2700X:83.81 3DMarks/W
  • Ryzen Threadripper 1950X:77.12 3DMarks/W
  • Ryzen Threadripper 2950X:83.37 3DMarks/W
  • Ryzen Threadripper 2990WX:50.45 3DMarks/W