帝国データバンクは7月25日、全国の社長出身大学分析調査の結果を発表した。2018年6月時点の企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録)から企業(個人、非営利、公益法人等除く)の社長出身大学データを抽出。27万4570人の出身大学をランキング形式で集計したもの。
社長の出身大学上位30校を見ると、1位は日本大学(2万1,148人)、次いで2位慶應義塾大学(1万903人)、3位早稲田大学(1万283人)、4位明治大学(8,894人)、5位中央大学(7,709人)、6位法政大学(6,333人)、7位近畿大学(6,272人)、8位東海大学(5,747人)、9位同志社大学(5,302人)、10位関西大学(4,182人)と続いた。また、東京大学(2,579人)は20位、京都大学(1,820人)は29位となった。「国立・公立大学に比べ、私立大学は学生数が多く、社長数もそれに比例していることが示唆される」と同調査。
出身大学上位3校の社長就任経緯を見ると、3校とも「同族継承」の割合が最も高い。早稲田大学出身社長は「創業者」(30.1%)、「内部昇格」(12.0%)、「出向」(4.8%)の割合が3校の中で最も高い結果となった。
上場企業社長の出身大学では、慶應義塾大学が260人で最も多く、次いで東京大学(172人)、早稲田大学(同)が同数、日本大学(81人)となった。東京大学のほか、京都大学(79人)や一橋大学(47人)、大阪大学(同)、神戸大学(29人)など国立大学も上位にランクインした。
社長の出身大学を年商規模別に見ると、「10億円未満」と「10億~50億円未満」では日本大学が最多となった一方、年商50億円以上では全てで慶應義塾大学がトップとなり、年商規模による違いが見られた。また、年商規模が上がるにつれ国立上位校がランクインする傾向が見られた。
社長の出身大学を男女別に見ると、男性社長では日本大学が最多、次いで慶應義塾大学、早稲田大学、明治大学の順にランクイン。他方、女性社長では慶應義塾大学が最多で、日本大学、早稲田大学と続いた。また、日本女子大学や共立女子大学などの女子大学も上位に入った。