小田急電鉄は18日、特急ロマンスカー・LSE(7000形)の臨時列車について発表した。7月10日に定期運行を終えたLSEは、9月15・30日と10月8・13日にイベント列車として運行され、10月13日の運行をもって引退を迎える。

  • 7月10日に定期運行を終えた小田急電鉄の特急ロマンスカー・LSE(7000形)。9~10月に臨時列車として運行され、10月13日にラストランを迎える

特急ロマンスカー・LSE(7000形)は1980年に就役し、翌年に鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞。1984年までに計4編成製造された。うち2編成が2018年まで活躍したが、今年3月の新型特急ロマンスカー・GSE(70000形)第1編成の就役にともない、2編成のうち1編成(7003×11編成)が引退。残る1編成(7004×11編成)もGSE第2編成の就役を前に、7月10日をもって定期運行を終了した。同日に新宿駅で記念式典も開催された。

LSEの臨時列車は9~10月の計4日間運行。9月15日は「特急ロマンスカー・LSE(7000形)で行くヱビス生ビール列車の旅」として、新宿駅から小田原駅まで運行される。当日は11時30分集合、14時55分解散予定で、出発前に缶ビール1本とおつまみセットを用意。車内ではヱビス生ビールが飲み放題で、「野球場のビール売り子さんが乗車しお代わりを提供」するとのこと。参加者にはLSEグッズや琥珀ヱビスの試供品がプレゼントされる。募集人員は340名(参加は20歳以上限定)。7月25日15時から販売開始し、発売額は6,450円。

9月30日は「【小田急まなたび】現役乗務員企画! 特急ロマンスカー・LSE(7000形)で行くわくわく、喜多見・海老名基地ツアー」を実施。喜多見車両基地から乗車し、新宿駅まで走行した後、折り返して伊勢原駅へ、さらに折り返して海老名車両基地までの行路となる。当日は9時10分集合、14時15分解散の予定。喜多見車両基地およびLSEの車内にて洗浄体験や現役乗務員らによる写真撮影会・抽選会などを行うほか、参加者に弁当も用意する。募集人員は320名で、8月2日15時から販売開始。発売額は大人6,180円・小学生5,480円で、OPクレジットカード会員は大人5,680円・小学生4,980円となる。

10月8日は「【小田急まなたび】ありがとう 特急ロマンスカー・LSE(7000形)に乗車! 車内で楽しむ『神奈川地酒利き酒会』」を実施。新宿~小田原間を走行し、小田原駅到着後は入換え線を使って上下線を移動し、秦野駅へ向かう。当日は11時30分集合、15時30分解散の予定。フリーアナウンサー・和酒コーディネーターのあおい有紀氏、小田急ホテルセンチュリー相模大野のソムリエ、小田急レストランシステムの酒匠をはじめ、神奈川県酒造組合13蔵の蔵人も同乗し、車内で利き酒を楽しめる(地酒は常温で提供)。募集人員は180名(参加は20歳以上限定)。7月31日15時から販売開始し、発売額は1万990円、OPクレジットカード会員は9,990円となる。

LSEのラストランとなる10月13日の「特急ロマンスカー・LSE(7000形)さよならツアー」も新宿~小田原~秦野間で運行。小田原駅到着後、普段乗車できない入換え線を使って上下線を移動する。記念掛け紙付きの弁当を用意するほか、参加者に記念乗車証明書、乗車証明書(D型硬券)、LSEグッズのプレゼントも。昔の制服を着用したロマンスカーアテンダントによる車内販売も行われる。募集人員は410名。8月7日から販売開始し、発売額は大人8,880円・小学生8,080円。

各種イベント列車の詳細・注意事項は小田急トラベル「さようならLSE7000形 引退記念ツアー特集」でも紹介されており、特集ページからインターネット予約も行える。小田急トラベル各店舗や「小田急旅の予約センター」(電話)でも申込みを受け付ける。特急ロマンスカー・LSE(7000形)の引退にあたり、小田急電鉄は「約38年にわたり、現役で活躍したLSE引退前の最後の走行を存分にお楽しみください」と発表している。