JR西日本は7月15日以降の北陸本線「SL北びわこ号」の蒸気機関車をD51形からC57形に変更するとともに、7月21日から運行再開予定だった山口線「SLやまぐち号」を当分の間、運転取りやめとすることを発表した。

  • 「平成30年7月豪雨」の影響で蒸気機関車を回送できず、「SLやまぐち号」は当分の間、運転取りやめに

山口線新山口~津和野間を走る「SLやまぐち号」は、おもに牽引する蒸気機関車C57形1号機が車軸に不具合を認め、京都市の梅小路運転区で修復を行っていた。そのため、6月9日から蒸気機関車D51形200号機の牽引で運行されていた。修理完了にともない、7月21日からC57形1号機の牽引で運行を再開する予定だった。

しかし「平成30年7月豪雨」の影響で、岡山・広島地区の山陽本線が長期の運転見合わせとなるなど被害が発生。その影響でC57形1号機をはじめ牽引する機関車を回送することができなくなり、「SLやまぐち号」は7月21日以降も当分の間、運転取りやめとすることが決まった。運転再開の見通しについては後日改めて発表するとのこと。すでに「SLやまぐち号」の乗車券類を持っている場合は、全額払い戻すことができる。

北陸本線米原~木ノ本間を走る「SL北びわこ号」は、1995年8月の運行開始当初から活躍してきた蒸気機関車C56形が今年5月27日に最終運行。夏以降は「デゴイチ」ことD51形による牽引で運行予定だった。同列車も「平成30年7月豪雨」の影響により、7月15・22・29日の運行については蒸気機関車C57形の牽引に変更となる。8月以降の「SL北びわこ号」も計画を変更する場合があるとのこと。