みんな大好き、まぐろ。生の本鮪一本買い!と聞いただけで、思わず身を乗り出してしまいそうになる。そして、まぐろ料理と選び抜かれた日本酒のマリアージュなんて言われた日には「本日の業務、終了!」っていうことで。今回は、「まぐろと酒 とらえもん 新宿東口店」(東京都新宿区)にお邪魔してきた。
本鮪と日本酒のマリアージュ
「まぐろと酒 とらえもん 新宿東口店」は、メディアで話題のまぐろ専門店「神田のまぐろ トラエモン」の2号店で、6月19日オープンしたばかりの新店。新宿駅中央東口を出て徒歩1分。ビルの5階を訪ねると、しっとり落ち着いた雰囲気の店内へ。わちゃわちゃした駅付近にあって、だいぶ大人のお店という感じだ。これなら、接待・商談の場としての使えるかもしれない。
店のコンセプトは、神田のお店よりも高級志向でワンランク上の業態として、生の本鮪と日本酒のマリアージュを中心にしたもの。生の鮪一本買いだからこそできる希少部位や様々な創作マグロ料理が楽しめるとあって、店の雰囲気も相まって期待が高まるばかり。早くまぐろが食べたい!と思いつつ、やっぱり気になるのがその店名。何やら触れてはいけないような気もするが……。と、テーブルの上を見てみたら「お客さまの心を食べ物(たべもん)でとらえます」と上手いことが書いてあった。なるほど、ちょっと強引な気もするが、座布団一枚お願いします!
日本酒と好相性な一品を
メニューを開くと、日本酒の種類の豊富さに驚かされた。何しろ、全国47都道府県からおすすめの日本酒が集められているのだ。「山口 獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分」「群馬 尾瀬の雪どけ 尾瀬の雪どけ 醇辛 純米」等、飲みたいお酒がありすぎて、どれにしようかな~と迷ってしまうときは、店員さんに訊いてみよう。料理にピッタリ合う日本酒を紹介してくれるそうだ。
日本酒をこれだけ揃えているのは、料理に自信がある証拠。最初にやってきたのは、「とらえもんマウンテン」(税別1,960円)。な、なんだこれは。本まぐろ、サーモン、鯛、いくらがとびっこがまぶされた酢飯とだし巻き卵の上に盛りつけられた、文字通りマウンテンなメニュー。
いくらが思いっきりこぼれているじゃないか。見るからにSNSに毎日アップされていそうなビジュアルだが、見た目だけじゃなくて、新鮮な刺身の味も確かだ。いくらのプチプチとした食感の楽しさが永遠に続く感じは、たまらない恍惚感あり。そこにきて「群馬 尾瀬の雪どけ 尾瀬の雪どけ 醇辛 純米」のけっこうな辛さが喉を通ると、魚の脂が胃に流されていくようで心地よく酔える。まぐろもサーモンも美味だったが、中に入っていただし巻き卵も絶妙な味加減で美味しい。このだし巻き卵作った人、お見事です。