ベルーガXLの地上振動試験を実施--夏に初飛行

エアバスは現地時間の6月28日、同社の次世代大型輸送機「Beluga XL(ベルーガXL)」の塗装を終えてロールアウトしたことを発表した。ベルーガXLは2018年夏に初飛行、2019年に就航を予定している。

  • 塗装は2万人のスタッフたちが投票した結果、40%以上の支持を得て、「Smiling BelugaXL(スマイリング ベルーガXL)」に決定

    塗装は2万人のスタッフたちが投票した結果、40%以上の支持を得て、「Smiling BelugaXL(スマイリング ベルーガXL)」に決定

最初のベルーガXLは、6つのデザインの中から2万人のスタッフたちが投票した結果、40%以上の支持を得て、シロイルカを意味するベルーガが笑顔を浮かべているデザイン「Smiling BelugaXL(スマイリング ベルーガXL)」に決定した。

  • A330-200貨物機をベースに、エンジンはロールスロイスのトレント700を装備

ベルーガXLは、同社の最新飛行機であるA350 XWBをはじめとするの各種飛行機の増産を目指し、工場間の輸送能力を高めるために計画されたもの。A330-200貨物機をベースに、エンジンはロールスロイスのトレント700を装備している。

現行のベルーガと比べて6m長く、また、幅は1m広くなり、ペイロードは6t増加する。これにより、ベルーガXLはA350 XWBの左右の主翼を同時に輸送できるようになる。ベルーガXLは計5機の製造を予定しており、この5機により同社の輸送力は30%向上するという。