日産自動車は6月14日、ABB FIA フォーミュラE選手権の第5シーズン(2018~19年シーズン)に参戦すると発表した。

  • フォーミュラE第5シーズン日程を発表

今シーズンは、12月のサウジアラビアを皮切りに来年7月のニューヨークまで、4大陸12都市で13レースが開催。それ以外にベルリン、香港、マラケシュ、モロッコ、メキシコシティ、モナコ、パリ、ローマ、チューリヒでレースが開催され、中国でも3月23日にレースが行われる。

世界でもっとも販売台数の多い電気自動車「日産リーフ」を販売する同社は、「ニッサン インテリジェント モビリティ」戦略を訴求する場として、この電気自動車レースを活用。同社は2022年度までに、電気自動車(EV)とe-POWER搭載車を含めた電動駆動車を年間100万台販売することを目指している。

今回のシーズンでは、第2世代となる新型のフォーミュラEマシンに加え、画期的で新たなレースフォーマットも導入される。 第2世代のフォーミュラEマシンは、過去のシーズンのようにレースの途中で車両を乗り換える必要がない。レース中は200kWで走行し、アクティベーション・ゾーンを走行する際には225kWまで出力を上げられる。アクティベーション・ゾーンは、現地で観戦するファンだけでなく、オンラインやテレビで観戦するファンにもわかるようコース上に表示される。

コックピットを保護する「ハロ」デバイス上にLEDライトが点灯し、2種類のパワーモードのどちらを使用しているか識別できる。さらにファンは、「ファンブースト」システムを使って好きなドライバーに投票でき、上位3人は一定時間、通常より多い最大出力250kWの電気を使用できる。

なお、過去のシーズンでは決められた周回数のレースを競っていたが、第5シーズンは45分+1周でレースを競う。