一人1台は当たり前となりつつある携帯電話。その中でもスマートフォンは、高速のインターネット回線を使うことで、Webサイトや動画を見る、SNSで情報を発信する、アプリを使ってゲームをするなど様々なことがいつでもどこでもできます。

通信容量が気になるならW-Fi接続を活用

しかし、スマートフォンを使えば使うほど、気にしなくてはいけないのが、通信容量(パケット)です。

契約をしている回線の通信容量を超えると、低速モードに移行し、追加でパケットを購入しないと何もできなくなってしまうという事態になりかねません。動画を楽しんでいたら、あっという間に通信容量を超過してしまった……。という経験をしたことがある人も多いかと思います。

  • 通信制限

    動画を見たらあっという間に通信制限がかかることも……(画像はイメージ)

通信容量に限りがある場合は、スマートフォン本体のLTE回線を使わずに、Wi-Fi接続をしていれば、通信容量を気にすることなく楽しむことができます。

家の中ではWi-Fi接続をして、動画の再生やゲームなど通信容量が大きいコンテンツを楽しみ、外出先ではWebの閲覧やメールのチェックなど、最低限に抑えることで通信容量を節約するのも手です。

また契約時の通信容量を増やすほど、基本料金は高くなります。できるだけ少ない通信容量でもやりくりできるように、アプリのデータ通信利用状況をチェックしてみると良いでしょう。iPhoneは、「設定」→「モバイルデータ通信」から各モバイルデータ通信量を知ることができます。

通信容量をカウントしない「ゼロレーティング」とは?

とはいえ、せっかくスマートフォンを持っているのに、制限ばかりでは楽しくありません。

そんなときに使ってみたいのが、特定のアプリ等を利用する際の通信容量はカウントされない「ゼロレーティング」または「カウントフリー」というサービスです。これらは主に格安SIMを提供している事業者(MVNO)が行っています。

例えば、BIGLOBEモバイルなら、月額480円~(税別)の「エンタメフリー・オプション」をプラスすることで、YouTubeやAbemaTV、Apple Music、AWA、radiko.jpといった特定のサービスを利用する際のデータ通信量がカウントされなくなります。

LINEモバイルには、3つのカウントフリーサービスがあります。「LINEモバイルフリープラン」は、LINEアプリの通話・トークが使い放題で月額500円~、月間データ容量は1GB(使い切った場合は追加購入可能)です。

「コミュニケーションフリープラン」はLINE、Twitter、Facebook、Instagramが使い放題で、月額1,110円~、月間データ容量は3・5・7・10GBから選ぶことができます。「MUSIC+プラン」は「コミュニケーションフリープラン」のサービスに加えて、LINE MUSICがカウントフリーの対象となります。料金は月額1,810円~、月間データ容量は3・5・7・10GBの4種類です。

OCNモバイルONEは、2018年4月18日から7月31日までの期間限定で「MUSICカウントフリートライアル」を実施中です。トライアルに申し込みをすると、追加利用料なしで、AWA、dヒッツ、Google Play Music、Spotify、ひかりTVミュージック、レコチョクBestがカウントフリーで利用できます。トライアルの申込期間は2018年4月11日~7月23日です。

カウントフリーは事前に条件を確認すること

カウントフリーは、利用条件によっては通信容量がカウントされる場合もありますので、事前に条件を確認してから利用しましょう。

ゼロレーティングやカウントフリーサービスの登場で、通信容量を気にすることなく高速回線で動画や音楽の再生、SNSの利用をすることができるようになりました。増え続ける通信費を上手に節約する方法のひとつとして、MVNOへの切り替えも検討してみるのもいいでしょう。

※画像は本文とは関係ありません。

丸山晴美(まるやま はるみ)

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外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している