携帯料金の家計への負担が大きいとして、携帯料金の引き下げが総務省でも検討されています。そんな中話題になっているのが「携帯料金が劇的に安くなる」という格安SIM。

しかし、「格安SIMって何?」「格安SIMでホントに安くなるの?」などわからないことだらけ。そこで今回は格安SIMの仕組みやメリット・デメリット、乗り換えた場合の料金プランなど、乗り換えの検討に役立つ情報をご紹介します。

そもそも格安SIMって何?

SIMカードとは、スマートフォンやタブレットなどに入っている小さなICカードのこと。このカードには契約者が端末で使用する情報(電話番号など)が記録されており、このカードが入っていることによってはじめてインターネットや通話をすることができます。

本来はdocomoをはじめとした大手3大キャリアのものを利用するこのSIMカードですが、近年、様々な企業が大手キャリアの回線を借りるという形でSIMカードを提供するようになり、これらの利用料金が非常に安いことから「格安SIM」と呼ばれるようになりました。

格安SIMには多くの種類がありますが、楽天モバイル、UQ mobile、DMM mobileなどが代表的な格安SIMです。通信量はどれくらいか、どのような端末で使えるのか、データ通信専用で音声通話ができないタイプかそれともデータ通信に加え音声通話もできるタイプか、また大きさは標準サイズ・microSIM・nanoSIMのどれか、などなどそれぞれに細かい違いがあり、購入する際はこれらの違いを検討して選ぶことになります。

購入から設定の手続きはそれほど複雑ではなく、電話番号を引き継ぐ(MNP)場合は、「MNP転出/転入」の手続きをしてから格安SIMに申し込み、届いたSIMを端末に挿入して設定作業をするだけ。大手キャリアの契約のように長い時間拘束されないのでできるので、嬉しいポイントの1つといえるでしょう。

格安SIMのメリット

利用料金の安さが最大の特徴である格安SIMですが、ここでメリットとデメリットを確認してみましょう。

1番のメリットは、やはり利用料金の安さ。多くの格安SIMが月額1,000円~2,000円で提供されており、大手キャリアのSIMに比べて概ね月額3,000~5,000円程度安くなっています。また多くの場合、大手キャリアと異なり2年契約などで使用期間を制限されることがないので、契約年数などを気にすることなく使用できるのもポイントです。

格安SIMのデメリット

一方デメリットは、通話料の高さと通信速度制限。通話料は30秒ごとに20円かかるのが基本で、頻繁に音声通話を利用する人はLINEの無料通話機能を使うなどの工夫が必要になります。また大手キャリアの回線を利用しているので電波のつながりやすさこそ問題はありませんが、通信速度の制限が厳しく、通信速度が遅いタイプを使うと動画が途中で止まってしまうなど不便に感じることがあります。それ以外には、大手キャリアがそれぞれ提供しているメールアドレスを利用できないなど、人によっては使いづらい制限もあります。