優れた脚本家に贈られる「第36回(2017年度)向田邦子賞」(主催:東京ニュース通信社)の贈賞式が29日、都内で行われ、同賞を受賞したお笑い芸人のバカリズムが出席した。

バカリズム

「第36回(2017年度)向田邦子賞」の贈賞式に出席したバカリズム

1982年にスタートした同賞は、前年に飛行機の墜落事故で亡くなった脚本家で小説家の向田邦子さんの業績を称えるために設立され、テレビドラマの脚本を対象に、その作家を表彰するというもの。これまで山田太一や鎌田敏夫、大石静や宮藤官九郎といった錚々たる脚本家が受賞しており、36回を数える今年は、昨年読売テレビ・日本テレビ系で放送された『架空OL日記』のバカリズムが受賞した。

贈賞式では主催者から賞状と賞金300万円を手渡されたバカリズム。受賞作品となった『架空OL作品』のきっかけを「最初は暇つぶしから始めた架空のブログがきっかけで、その時からOLさんになりすまして友達5~6人を楽しませるために書きました。バカリズムという名前も伏せていたんですが、口コミが広がって普通のOLさんから『私も同じようなことがありました』といったコメントが楽しくてずっと続けていたんです」と明かしつつ、「途中からバカリズムの名前を出して、書籍化されてドラマ化され、最終的には向田邦子賞をいただくことになり、この展開の方がドラマっぽいというのが正直な気持ちです」と語った。

『架空OL日記』のこだわった点を「会話のリアリティーと言いますか、ハラハラドキドキする展開はありませんが、自分も参加しているような気持ちや、こういう職場で働きたいと思ってもらえる作品にしたかったですね。セリフも排除して無駄な間を盛り込み、リアルにすることに徹しました」とコメント。ドラマ化された時は「キャストやスタッフの皆さんが同じように面白がってくれて、この世界を作っていただきました。この作品に関わった皆さんの力があったからこそで、皆さんで獲った賞だと思います」と周囲に感謝の言葉。今後の作家活動については、「形にとらわれず、自分が面白いと思ったものを作品にしたいと思います」と意欲を見せ、「37回もいただけるように、2連覇できるように頑張りたいと思います!」と力強く宣言していた。

なお、この日の贈賞式にはドラマ『架空OL日記』の監督を務めた住田崇、出演者の佐藤玲、山田真歩をはじめ、いとうせいこうも出席。バカリズムの受賞をともに祝った。