俳優の鈴木亮平が9日、東京・渋谷のNHKで行われた主演を務めるNHK大河ドラマ『西郷どん』(毎週日曜 NHK総合20:00~20:45 BSプレミアム18:00~18:45)の第18回試写会に、制作統括の櫻井賢氏、演出の盆子原誠氏とともに出席。奄美大島・沖永良部島での長期ロケを振り返った。

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鈴木亮平

林真理子の小説『西郷どん!』を人気脚本家の中園ミホが脚色し、幕末という激動の時代を生き抜いた西郷隆盛の波乱に満ちた生涯を描く同作。13日放送の第18回「流れ人 菊池源吾」より、奄美大島・沖永良部島が舞台となる島編に突入し、二度の島流しを経て革命家へと覚醒していく姿を第25回にかけて描いていく。

この島編では、大河ドラマでは異例となる3週間にわたる長期ロケを、2月から3月にかけて奄美大島・沖永良部島にて実施。鈴木は「まず予算が大丈夫なのかなって心配しました」と笑いを誘った上で、「本当に恵まれた環境を用意してもらった。セットの中で島の植物を植えてやるのとは全然違う」と感謝した。

そして、「何より精神衛生上すごくよかった」と鈴木。「江戸編の最後の方、先週までの放送は、僕も気持ちが落ち込んでいて、体力的にも限界が近かった」と打ち明け、「島に行ったら、それはそれは毎日、お食事に連れて行ってもらいましたし、夢のような時間を。僕としても生き返りの島だったなと思います」と語った。おいしかった食べ物は「夜光貝」。「めちゃくちゃうまいんですよ。アワビとサザエのあいのこみたいで」とうれしそうに話した。

また、島編での西郷について「あまりこれまで描かれることがなかった西郷さんの島での話。みなさんが思い描いている西郷隆盛像とは大きくかけ離れた島での西郷さんの生活が描かれると思います」と言い、「けっこう史実に基づいていて、西郷さんは島にいるときは引きこもっているイメージだったんですが、島に残っている話では、ああやって外に出て奇声を上げたり、木刀を振り回したり」と説明。「そこまでやさぐれた人物から、いわゆる偉人"大西郷"になっていく転換期がここにあったんじゃないかと思って、思い切って演じさせていただいた」と明かした。

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