マイナビはこのほど、「2019年卒マイナビ大学生就職意識調査」の結果を発表した。

調査期間は2018年2月1日~4月10日、調査対象は2019年3月卒業見込みの全国大学3年生・大学院1年生(調査開始時点)、有効回答は1万5,894人(文系男子3,872人、文系女子6,560人、理系男子3,084人、理系女子2,378人)。

大手企業志向が上昇

就活生の大手企業志向を調べたところ、前年比1.7ポイント増の54.5%と3年連続で増加し、特に理系男子では61.9%に上った。

  • 大手企業志向推移【「絶対に大手企業がよい」+「自分のやりたい仕事ができるのであれば大手企業がよい」】

詳細をみると、「絶対に大手企業がよい」は同1.0ポイント減の11.4%に低下したのに対し、「自分のやりたい仕事ができるのであれば大手企業がよい」は同2.7ポイント増の43.1%に上昇。売り手市場が続く状況において学生の中で単に「大手企業がよい」というよりも、「大手企業でやりたい仕事(職種)に就く」という意識が強まってきているとも考えられる。

企業選択のポイントを聞くと、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」(38.1%、前年同数値)が前年に続いて1位を維持したものの、2001年卒(48.2%)と比べると約10ポイント減少した。2位は「安定している会社」(33.0%、同2.3ポイント増)で、3年連続上昇し前年に続き過去最高を更新。一方、「働きがいのある会社」(13.7%、前年比1.4ポイント減)」は6年連続で減少し5位にランクダウンした。

志望職種については、「営業企画・営業部門」(26.0%、同1.0ポイント減)が9年連続の首位となった。

海外勤務に関する志向については、文理男女4分類のいずれも5割程度が「海外勤務はしたくない」と回答し、特に理系女子は過半数の58.7%が海外勤務を望んでいないことがわかった。