日夜忙しく働くビジネスマンにとって、食事は元気の源。精力をつけて頑張りたいときにはうなぎを食べたい、という人もいるのでは? 「でも結構値段が張るからなあ」と思いがちなそこの君。質の良いうなぎをカジュアルに食べられるお店がオープンしたのを知っているかな? そのお店こそ、八丁堀「うな串 焼鳥 う福」(東京都中央区)だ。

  • カウンターの目の前で焼かれるうなぎと鶏肉に食欲がググッとアップ

「うな串 焼鳥 う福」は、新宿と恵比寿に続いて立ち上げた都内3号店。近年、市場価格高騰やシラスウナギ不漁などで厳しい状況が続くうなぎ市場にも負けず、世のビジネスマンを応援すべく4月26日にオープンしたばかりだ。

鰻にバター? 梅? それって合うの?

うなぎは古来、もともと庶民に愛されていた食事なのだという。それがいまや高級な食事になり、最近では国産うなぎの価格が高騰するなど、ますます現代の庶民には口に運びづらい状態だ。

  • 店に入る前から江戸時代にタイムスリップ

そんななか、うなぎ料理をもっと身近に感じられる安価な「うな串」という形で提供することで、多くの人に楽しんでもらいたい、というのが「うな串 焼鳥 う福」の思いなんだとか。う~ん、なんという立派な心意気。庶民派ビジネスマンには嬉しい限り。では早速どんな料理があるのか、この目で、この口で、この胃袋で!  確かめてみようではないか。

  • どこか古い時代にやってきたような気分になれる店内

お店の売りは、「うな串」。といっても、単純にたれで焼いたうなぎの串が出てくるだけではなく、バラエティ豊かなうな串が食べられるのが特長だ。例えば、「鰻バター」(税別350円)というメニューがある。うなぎとバター!? どういうことだろう? と思っていたら、店員さんがなにやら大きな筒を手にやってきて「いきま~す! 」と、うな串の上に「ニョロニョロニョロニョロ~~」っと、バターをたっぷりかけてしまうではないか。

  • バラエティに富んだうな串が揃っている

  • テーブルで店員さんがうなぎにバターをかけてくれた。こんなにかけんのかよ!?

おい、そんなにかけていいのかよ店員のお姉さん! と心配する筆者をよそに、どんどんバターをかけていく。あ~あ、もううなぎが見えないよ。しかし、バターは焼き立てアツアツなうな串の上でしっとりと溶けていき、思わずゴクリ。早速食べてみると、まろやかなバターと表面がパリッと焼けたうな串との相性が抜群。これは意外な発見だ。

  • 何故うなぎにバターかけようと思ったのか?理由は美味いからでいいんじゃないかな

続いて「辛くりから」(税別350円)を食べてみた。うなぎの腹の部分(バラの部位)を串に巻いてコチュジャンタレを塗った上に、韓国唐辛子をまぶしたもの。一見すごく辛そうだが、そこまでキツい辛さはなく、しっかりとうなぎの味を引き出している。

  • 左から、かぶと、肝、くりから、白短冊、短冊

そして、「梅紫蘇短冊」(税別350円)は、白焼きのうな串に紫蘇とジェノベーゼソース、カリカリ梅を乗せたもの。これはもう、イタリア料理っていう感じ。脂が乗ってはいるものの、うなぎ自体の味は良い意味で淡白なこともあり、結構どんな味付けにも合うようだ。上に乗ったカリカリ梅も美味しいなあ……って、梅とうなぎって食べ合わせが悪いんじゃなかったっけ!?

  • 梅酒を飲みながらうなぎを食す。あんまり経験がない人も多いはず。美味いんです、これが!

ところが、梅は胃酸を分泌させ食欲が増進するものなので、高価なうなぎをつい食べ過ぎてしまう、という意味で贅沢や過食を防ぐためにそう唱えられているという説もあるそうで、実際に食べてみると、食べ合わせが悪いどころか最高に合う! 「う福」では、うなぎに合わせるお酒にも梅をオススメしているとのことで、「芳醇梅酒」(税別390円)は文字通り芳醇な香りとまったりとした濃い梅の味がうなぎとナイスマッチングだ。こんな食べ方あるんだねえ。知らなかった。