マイナビは4月12日、「2019年卒マイナビ企業新卒採用予定調査」の結果を発表した。調査期間は2018年2月6日~3月4日、有効回答は2,136社。
全学生分類で「増やす」が「減らす」を上回る
2019年卒の採用予定数は、全体平均で前年実績比16.8%増加した。前年同様に全ての学生分類において「増やす」が「減らす」を上回ったほか、前年に比べて上回る割合が大きくなり、大学(理系)では34.3%の企業が採用を「増やす」と回答した。
採用予定数の前年実績比を業種別にみると、ほぼ前年同様となった「金融」(同0.2%減)以外は、「建設」が同19.7%増、「製造」が同20.8%増、「小売」が20.0%増などと増加し、特に「サービス・インフラ」は同30.7%増と伸長した。
採用基準については、「厳しくする」が9.4%と前年(8.8%)より微増したものの、依然として「前年同様」が最も多く86.2%に上った。
採用環境の見通しについては、「厳しくなる(「非常に」を含む)」が文系で55.9%、理系で59.7%を占めた。過半数の企業が「厳しくなる」と回答するのは、文理ともに5年連続となる。
企業が「実践している」「特に注力している」採用手法のうち前年より増加したものは、「体験型インターンシップの受け入れ」(実践43.9%、注力19.8%)、「学校訪問」(実践50.3%、注力20.9%)、「秋採用や通年採用」(実践25.5%、注力8.0%)など。反対に減少したものは、「学内セミナー」のほか、「学力テスト・筆記テスト(紙)」「適性検査(紙)」「エントリーシート(紙)」など、紙での採用手法が多かった。