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    X JAPAN・Toshlの挑戦 (C)フジテレビ

とてつもない雰囲気の賞金争いに

――今回は、スペシャルワンマッチで、長嶋一茂さん、滝沢カレンさん、そしてX JAPANのToshlさんが参加されますね。

ここも面白くなっています。99人の一般の方にとっては、ボーナスチャレンジとしてブロックに成功すると賞金がもらえるので、一切忖度がなくて、ゲストだろうと容赦なく襲いかかってきます。あくまで主役は一般の方々なのでゲストはブロッカーたちの賞金獲得の"的"になるという構図なのですが、そこはゲストのお3方も本当にノリが良く、それならこっちもマジで100万獲りに行くよという超ガチンコのジャンルを選択してきてくださいました。結果、ブロッカーもゲストもマジなので、とてつもない雰囲気での賞金争いになりました。だからあのToshlさんがビビりまくってたんですよ。他の番組では見ることができない、緊張のあまり顔が凍りつくToshlさんが見られます。そして、緊張を通り越してハイになったToshlさんの姿はすさまじかったですよ。

―― 一般の参加者も緊張されている方がいましたよね。シンキングタイムで音楽が流れないじゃないですか。その間誰も答えなくて、スタジオがシーンとしてるときに、チャレンジャーの呼吸の音だけが聞こえる場面があって、これはすごい番組だなと思いました。

僕もあれはビックリしましたね。震えてる人もいましたし、顔色が悪くなる人もいて、見ていて本当に申し訳ないことしてるなと思いました…(苦笑)。一方で、特に子供はすごくひょうひょうとしてて。自信満々の大人よりも、ふらっと遊びに来た子供のほうが肝が座ってるんですよね。

――先ほどの東京駅で二朗さんに声をかけた子供もそうですが、他にもいろんな奇跡が起きましたよね!

はい。100人もいると、やっぱり何か起こるんですよね(笑)。ぜひ放送を楽しみにしてください。

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  • 長嶋一茂(左)と滝沢カレンの挑戦 (C)フジテレビ

このシステムは絶対に変えたくない

――2回目の放送にしてプライムタイムと、順調に来ていると思いますが、この番組の今後の構想を教えてください。

もちろんレギュラーになったらうれしいんですけど、なったらなったで毎週回せるのか…(苦笑)。『IPPONグランプリ』みたいに、定期的に大会を行っていくというのはなんとなく見えるんですけどね。でも、このシステムは絶対に変えたくなくて、急に毎回芸能人を倒すだけみたいな感じになるのは絶対違うと思うので、100人の一般の方が対決するというのは、ブレずにやっていきたいですね。

――この番組はフォーマットで海外にも売れそうな気がします。

買ってもらえるのであれば万々歳なので、どんどんやってください!っていう感じです。『99'swall』みたいな感じで(笑)

――この企画が実現した「プレゼン大会」は、制作者にとってどんなものですか?

めちゃくちゃ夢のある大会ですね。それに、番組枠を空けてくれる編成だったり、こういうPRをしてくれる広報だったり、部署を超えてフジテレビが一丸となってバックアップしてくれるので、本当にありがたいです。

――営業の人も見に来て、自分で投票した番組をセールスしたいという気持ちにもなるみたいですね。では、制作者として、ご自身の今後の目標を教えてください。

個人的な意見ですが、情報が詰まったような番組とは対極にいたいと思ってるんです。「一般人が100人集まってクイズやります!」みたいな突飛な企画で、月並みな言葉だと「見たことがないもの」を出していきたいと思います。

「ゴールが見えない企画」を考える

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――先日行われた、第2回のプレゼン大会でもファイナリストに残っていましたが、アイデアを考えるにあたって、スケールの大きさというのを意識していたりするんですか?

というより、ゴールが見えないというのを考えていますね。制作者にもどうなるのか分からないという企画は、それ以上に視聴者の方にワクワクやドキドキが伝わる気がするんです。

――テレビ界がマーケティングで企画を考えるようになっている中、筋書きや落としどころが見えない番組は、なんだか興奮します。

見切り発車して突貫工事で作るくらいの企画のほうが、僕はいいんじゃないかって思うときもありますね。こっちの描いていた演出通りにならなかったときに、じゃあそれをどうやって面白く見せようかって考える作業が意外と楽しかったりします。無理して見栄っ張りな作り方をせず、正直に「100万出ず!」で終わらせる方がなんかスッキリしますし(笑)。本当は自分のプランがバンバンハマって思い通りになるのがカッコいいんですが、当然僕にはまだその能力ありません(笑)

――フジテレビには、バラエティ志望で入られたんですか?

はい、「めちゃイケやりたいです」っていう感じで入ったうちの1人で、『めちゃイケ』のチームに入ってお笑いを学びたいと思ってました。でも気付いたら、『ネタパレ』『久保みねヒャダ』『RIZIN』を担当していて、お笑いとサブカルと格闘技っていう全く違う3つのジャンルでいろいろ勉強することができたので、今思うとそれがめちゃくちゃ良かったなと思います。

――いろいろお話を聞かせていただき、ありがとうございました。最後にせっかくなので、千葉さんも詳しいと思われる私の得意ジャンルでクイズを出題してもいいですか?

はい、どうぞ(笑)

――『めちゃイケ』の第1回放送では、お台場の海にクルーザーを出してトークゲストを迎えましたが、それは誰だったでしょうか?

えー……中居さん?

――残念! 笑福亭鶴瓶さんでした!