お笑い芸人のバカリズムがMCを務めるフジテレビ系単発バラエティ番組『バカリズムのそこスルーする?』が、きょう4日(23:00~24:00)に放送。演出を担当する同局の竹内誠氏は「ようやく、バカリズムさんとやりたい番組が完成しました」と手応えを語っている。
この番組は、世の中にある「なにげなくスルーして見過ごしている」ことに対し、バカリズムが独自の視点でツッコんでいくもの。例えば、「バレーボールで得点をしたときにみんなで喜びすぎじゃありませんか」と、サッカーや野球などの他のスポーツと比べ、得点後にはしゃぎすぎていると指摘すると、ゲストの青山テルマ、伊集院光、遠藤憲一、そして元バレーボール日本代表の大林素子を専門家として招き、それぞれが意見を交わしていく。
竹内氏は、今回の「バカリズム的視点で世の中の"当たり前"を疑って見る」という企画の背景に、「今、子供の教育の最先端も、ものごとを一方的に教わる時代が終わり、まずものごとをおかしくないかと疑ってみるという時代に変わってきています」という流れがあると説明。「そういう意味では、子供たちにもぜひ見てもらいたい笑える教育番組だと、僕もバカリズムさんも思っています」とアピールする。
そして、「僕は、バカリズムさんのフリップネタの大ファンなんです」といい、「おもしろいのはもちろんですが、どこか知的好奇心をくすぐってくれる、そこに惹かれます」とその理由を語る。
竹内氏が総合演出を担当した昨年の『FN27時間テレビ にほんのれきし』で、バカリズムは通し企画「にほんのれきし博物館」に11回登場し、124枚ものフリップを描いたが、今回はスタッフと会議を重ねて、1時間番組でなんと109枚。竹内氏は「これが全ておもしろい。その中でも特にバカリズム的視点のすごみを感じたのは『さるかに合戦』です。気になる点を指摘し、新しいさるかに合戦を考えて紹介しています」と見どころを予告した。
バカリズムは多忙の中、『27時間テレビ』では通し企画に加え、2本のスペシャルドラマの脚本も「竹内さんの仕事なら受ける」と快諾するほど。こうした信頼関係を持つタッグが制作する今回の番組に、竹内氏は「出会って8年。ようやく、バカリズムさんとやりたい番組が完成しました。ぜひ、家族でお楽しみください」と自信を示している。