東京急行電鉄は26日、平日夜の有料座席指定サービスを2018年冬から大井町線で開始すると発表した。3月28日にデビュー予定の大井町線新型車両6020系のうち1両をロング・クロスシート転換車両に置き換え、平日夜に座席指定サービス車両として運用する。

  • 東急大井町線急行用の新型車両6020系。3月28日から運行開始する予定

大井町線では混雑緩和を目的に輸送力増強が進められ、6両編成だった急行用車両6000系はすべて7両編成に。3月28日には急行用の新型車両6020系(7両編成を2編成製造)がデビューする予定。3月30日にダイヤ改正が実施され、朝ラッシュ時間帯の急行の増発、夕夜間の各駅停車および田園都市線(長津田方面)直通列車の増発などでラッシュ時間帯の利便性を高めるとしている。

2018年冬から開始予定の有料座席指定サービスでは、6020系の1両をロング・クロスシート転換車両とし、平日夜の19時30分頃から23時台にかけて座席指定サービス車両として運用。有料座席指定サービスを提供する座席は40席程度で、他6両はこれまで通り、誰でも乗車可能な車両とする。大井町線・田園都市線を直通する大井町発長津田行の急行として、平日夜に5本程度の運行を予定しており、有料座席指定サービス区間は検討中。営業運転開始日や料金、販売方法なども含め、詳細は決まり次第、改めて発表する。

  • 6020系に導入されるロング・クロスシート転換車両の内装イメージ

大井町線で実施される有料座席指定サービスに親しみを持ってもらうため、3月27日から5月6日まで愛称募集も行う。東急電鉄ホームページから応募でき、愛称の採用者1名(同じ愛称が多数の場合は抽選)に特賞として5万円分の東急グループ商品券、応募者全員の中から抽選で50名に副賞として東急線オリジナルグッズをプレゼントする。