日本語には、同じ発音でありながら別の意味を持つ"同音異義語"というものが多数存在します。いざ漢字に変換しようとする際に、迷う人も多いのではないだろうか。そこで今回は、「表記」と「標記」という同音異義語についてご紹介したいと思います。
「表記」と「標記」の意味
「表記」の意味を調べてみると、「おもてに書き記すこと。また、その文字。おもて書き」「文字や記号で書き表すこと」とあります。
一方「標記」は、「目印としてしるすこと。また、その目印」「標題として書くこと。また、その題」と記載されています。
「表記」と「標記」の違い
それぞれの意味を改めて見てみると、「表記」はおもて書きのことですから、はがきや封筒に宛て名などを書くことや、おもて書きの文字そのものを指します。また、「英語表記」「ローマ字表記」など文字や記号で書き表すことも「表記」と言います。
「標記」の方は、「標題」という言葉が記載されていることがポイントです。メールや文書を作成する際、必ず「件名」や「タイトル」を付けると思いますが、その件名やタイトルのことを「標題」と言います。
つまり、「表記」はおもて書き、「標記」は標題(件名やタイトル)ということになります。