ビジネス拠点の丸の内・大手町、官庁街の霞ヶ関、商業エリアの銀座、都心オアシスの皇居・日比谷公園、そして、映画・観劇の日比谷。これらのエリアを有機的に結びつける複合施設「東京ミッドタウン日比谷」が、3月29日に開業する。約60店舗に及ぶショップ&レストランや映画館などを備え、"正統派でありながら自分らしさを追及する人"をターゲットとした新しい日比谷がここから始まる。
全方位のニーズを満たす複合施設
東京ミッドタウン日比谷は、東京メトロ千代田線/日比谷線・都営地下鉄三田線「日比谷」駅直結という立地であり、「有楽町」駅や「銀座」駅からも徒歩5分となる。「日比谷シャンテ」と「東京宝塚劇場」「日生劇場」が隣接し、さらにその隣には「帝国ホテル」、日比谷通りを挟んで「日比谷公園」があるなど、徒歩圏内に様々な施設・環境が整っている。
"東京ミッドタウン"は、街の個性を生かしながら経年優化の街づくりの実践を目指した、三井不動産による都市型大規模複合開発のブランド。2007年に開業した「東京ミッドタウン」(東京都港区赤坂)に次ぎ、今回の「東京ミッドタウン日比谷」は2つ目の開業となる。
地上35階・地下4階、最高高さ約192m、延床面積約18万9,000平方メートルの規模を誇る同施設には、商業エリア(地下1~7階)、ビジネス連結拠点(6階)、ラウンジ・オフィスフロア(8~34階)があり、空中庭園など日比谷公園のビューを生かした空間設計がされている。2月1日には先行して、ラウンジ・オフィスフロアを中心にプレス向けの内覧会が行われた。
商業エリアには、レストランや上質なライフスタイルショップ、シネコン「TOHOシネマズ 日比谷」を含む全60店舗を展開する。また、約3,600平方メートルの広場空間「日比谷ステップ広場」も設け、多彩なイベントやアクティビティを実施することで同施設の情報発信拠点として活用するという。
駅直結でグルメをクイックチャージ
まずは、日比谷駅に直結した地下1階の日比谷アーケードから。このアーケードは、かつてこの地にあった「三信ビルディング」のアーケードをデザインモチーフにしたもので、重厚さが漂うモダンなデザインとなっている。
人と違う手土産を選ぶなら、創業九十余年で博多に本店を構える和菓子の老舗「鈴懸」、月間約30万個を販売する焼きたてカスタードアップルパイの専門店「RINGO」、食事処も併設し守口漬・奈良漬の大和屋が伝統の"漬ける技"を魚に生かした魚介みりん粕漬「鈴波」、希少なお酒も気軽に楽しめる立ち飲みも併設した博多発東京初出店で"酒と共にあるライフスタイル"を提案する専門店「住吉酒販」などが活用できるだろう。
都会に出現したオアシスのような瑞々しい空間の中で、季節の花・ 緑・映像や音を提供する花屋「BIANCA BARNET by OASEEDS」をはじめ、ドラッグストア「トモズ」、イートインスペースを前面に設けたコンビニエンスストア「セブン-イレブン」など、オフィスワーカーにとってもかゆいところに手が届くサービスを提供する。
小休止なら「スターバックスコーヒー」へ。定番商品に加え、希少で個性豊かなコーヒー豆「スターバックス リ ザーブR」でしか提供できない特別な商品も用意し、他店に先駆けてスターバックス初のコーヒーフロートを展開する。また、甘いひとときが希望なら、カフェ・ 洋菓子「Patisserie &Cafe DEL'IMMO」で、生菓子や焼き菓子等のショコラスイーツを。
地下にはさらに、バラエティ豊かな8つの業態が集結した「HIBIYA FOOD HOOL」も設けられている。クラシックな装いな空間の中に、ブルックリンスタイルのBBQバル「BROOKLYN CITY GRILL」やオイスターバー「BOSTON OYSTER&CRAB」、スパニッシュバル「Bar&Tapas Celona」、ベトナム料理「VIETNAMESE CYCLO」など、多種多様なグルメが両サイドに広がっている。
「最近どうも、食生活が乱れているな……」という人は、新鮮野菜がたくさん詰まった「Mr. FARMER」で身体の中からリフレッシュしてみるといいだろう。フードホールの店舗では様々なテイクアウトメニューも展開されているので、周辺のオフィスワーカーにとっても便利なグルメスポットとなることだろう。
1階は優雅に、そして、NYの風に吹かれて
1階はプレミアムライフスタイルゾーンと題されており、メインエントランスの前には3層吹き抜けのアトリウムが設けられている。やわらかなカーブを描いた優雅な空間が広がっており、そのカーブに沿って、1~3階にはそれぞれのショップが設けられている。
その優雅さをさらに高めてくれるのが、レクサスのあるライフスタイルを提案するブランド体験型施設「LEXUS MEETS...」だ。ブティックとカフェ、車両展示が一体となり、日々の生活を豊かにする体験の提供や、新たなデジタルサービス、気軽に楽しめる試乗体験を通して、レクサスを身近に感じられる空間となっている。
また、ガストロテック「Buvette」から漂う陽気に誘われてみるのもまたいい。ニューヨークで絶大な人気を集める同店は、パリに続き日本にも今回、初上陸した。どこか懐かしくハートウォーミングなフランス伝統料理をアンティークに囲まれた居心地いい空間で楽しめる。キュートなユニフォームのスタッフもまた、魅力のひとつだ。
ふらっと立ち寄るなら2階へ
2階は上質なファッション・ライフスタイルゾーンと、食のトレンドを発信する最旬パークビューダイニングゾーンが広がっており、屋外ゾーンにはスペイン広場を想起させる「日比谷ステップ広場」が設けられている。
ファッション・ライフスタイルゾーンを見てみると、紳士靴を中心とした雑貨のトータルブランド「三陽山長」が店を構え、日本の伝統職人の匠の技によるこだわりの品々と長く愛用できる逸品をそろえている。また、ファッションデザイナー本間正章氏が手掛けるファッションブランド「mastermind JAPAN」「MASTERMIND WORLD」の世界初のフラッグシップストア「MASTERMIND TOKYO」は、ここが日本初出店となる。
一方のダイニングゾーンには、ひとりでふらっと立ち寄りたいお店から、友人とおしゃべりを楽しみながら味わいたいお店まで、多種多様なバリエーションでそろえている。毎朝、東京近郊の搾りたて生乳でつくるチーズ工房を併設したピッツァ・ダイニング「GOOD CHEESE GOOD PIZZA」は日本初展開。モッツァレラ、ブラータ、リコッタの3種のできたてフレッシュチーズはそのまま食べてももちろんおいしいが、焼きたてのピザで味わい尽くすのもまたいい。
"立呑み天ぷら"というスタイルをオシャレな空間でカジュアルに、女性ひとりでも気軽に楽しめるのが「一期一会 天ぷら」だ。人気の変りダネやこだわり抜いた旬の食材の天ぷらを喜久や厳選のワイン・日本酒とともに味わいたい。「NADABAN by HAL YAMASHITA」は、日本の伝統的な炉端スタイルをHAL YAMASHITA・山下春幸シェフが新和食として現代版にリブランディングした新和食居酒屋。本場の関西うどん・厳選した日本酒が、カジュアルな雰囲気の中で楽しめる。
続いて紹介する3階は、情報発信型のライフスタイルショップゾーンと、本格志向のプレミアムレストランゾーンからなる。