■総評 居酒屋で最初にオーダーするのは

調査の結果、居酒屋で最初に注文するドリンクは、1位「ビール」(54.4%)、2位「ソフトドリンク」(12.9%)、3位「サワー/チューハイ」(12.7%)、4位「ハイボール」(5.3%)、5位「カクテル」(4.1%)。最初に注文する料理は(複数回答可)、1位「唐揚げ/揚げ物」(45.1%)、2位「焼鳥」(43.8%)、3位「サラダ」(38.1%)、4位「枝豆」(36.9%)、5位「刺身/カルパッチョ」(31.7%)がそれぞれトップ5となった。

最初に注文するドリンクの1位は、半数以上の票を集めた「ビール」となった。まるで"Toriaezu(とりあえず)"という銘柄があるかのように、「とりあえずビール」という文化が浸透しているのが分かる。頼む理由としても、喉がごしがいいから、おいしいからというもの以外にも、「周りが頼むから」「習慣で」「いつもの感じで」といったコメントも多く、かなりの人が"なんとなく"オーダーしている様子がうかがえる。また、並み居るアルコール類を押しのけて「ソフトドリンク」が2位にランクイン。「車を運転するので」といった理由も見えるが、意外に「アルコールを飲めない(飲まない)」という人も多いようだ。

最初に注文する料理は、「唐揚げ/揚げ物」をはじめ、「焼鳥」「サラダ」「枝豆」「刺身/カルパッチョ」という居酒屋の定番メニューが並ぶ。その料理を選ぶ理由としては、万人に受け、しかも早く来るメニューを選んだという意見が全体に多かった。それ以外に、「唐揚げ/揚げ物」や「枝豆」に関しては、ドリンクの1位となった「ビール」に合うというコメントが目立った。また「焼鳥」は、時間がかかるので最初にオーダーしておく、「サラダ」「刺身/カルパッチョ」に関しては、「健康にいい」「さっぱりする」などの声も寄せられている。

最初のオーダーにこだわりのある人もいるようで、「最初に注文するのは、枝豆/焼き鳥/だし巻き卵です。必ず毎回この3種類を注文していますし、居酒屋では欠かせない料理です。どこのお店に行っても、毎回必ず、枝豆/焼き鳥/だし巻き卵は注文します。枝豆は注文するとすぐに持ってきてもらえ、焼き鳥/だし巻き卵が出てくるまでのつなぎにもなりますので、一石二鳥です。この3種類を注文しなかったことはありませんし、この3種類があってこその次の注文に入っていけると思います」といった、その美学の一端がうかがえるコメントもあった。

居酒屋は、バリエーション豊かなメニューを安価で飲食できる場として、今や日本の大衆文化の代表格とも言っていい存在となっている。個人経営の小さなお店も大規模のチェーン店もそれぞれ、新しいメニューの開発や快適な接客など、切磋琢磨する日々を送っているはずだ。大衆に根ざした飲食文化として、今後も大いに愛され続けることを期待したいと思う。

調査時期: 2018年2月14日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 1,007人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません