俳優の内藤剛志が主演するテレビ朝日系ドラマ『警視庁・捜査一課長 season3』(毎週木曜20:00~)が、4月にスタートすることが28日、明らかになった。内藤は、かつてドラマ『家なき子』で親子役を演じた安達祐実と、23年ぶりに連ドラ共演を果たす。

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(左から)塙宣之、内藤剛志、安達祐実=テレビ朝日提供

このドラマは、内藤演じる400人以上の刑事を統率する捜査一課長・大岩純一が、部下とともに難事件に挑んでいくもの。昨年4月クール放送された『season2』は平均視聴率12.5%、初回2時間スペシャルも14.5%という人気シリーズだ(ビデオリサーチ調べ・関東地区)。

そこに、今シーズンは2人の新戦力が加入。その1人が、洞察力を武器に捜査の新機軸となる女性刑事・谷中萌奈佳を演じる安達だ。内藤は『家なき子』(日本テレビ、94・95年)で、飲んだくれて安達演じる娘を虐待する役を演じていた関係だ。

内藤は、『家なき子』当時の安達について「まだ10代でしたが、"子役"ではなく確実に"女優さん"だと思っていたので、いきなり本番でアドリブを入れたこともありました。祐実ちゃんならそれを面白いと思って受け取ってくれるだろうなという、絶対的な信頼感がありました」と述懐。久々の共演に「仲が悪いんじゃないかというイメージを持っている人もいるみたいですが、本当は仲が良いんですよ。LINEでもつながっていて、『(『家なき子』が)代表作といわれるのはうれしいけど、それを超えるものをやりたいね』と2人でずっと話をしてきたので、今回やっとそのチャンスが来て本当にうれしい!」と喜びを語る。

その上で、「僕にとって、祐実ちゃんは、血はつながっていないけど娘のように感じる、稀有な存在。特別すぎてうまく言い表せないのですが、あのときから不思議な絆を感じるというか…」といい、「今回、祐実ちゃんに演じてもらう萌奈佳刑事と大岩は信頼で結ばれる役柄だと思うので、僕たちの不思議な信頼関係が空気のように醸し出せればいいですね」と意気込んだ。

一方の安達は「『家なき子』撮影当時は、本番で内藤さんから台本にはないアドリブが投げかけられると、役柄の"すず"として『負けない!』という気持ちが湧き上がってきたことを覚えていますね。お父さん役で共演させていただいた俳優さんはたくさんいるのですが、内藤さんはやはり私の中で特別な存在。すごく不思議なのですが、"何か"が違うんです」と、内藤との関係を表現。

今回の共演について、「本当に貴重な機会だなと思ったので、すぐに『やります!』とお返事しましたが、今回、ご一緒していなかった時間を凝縮するかのように私のお芝居を目の前で見てもらえるチャンスが来たことが、純粋にうれしいですね。大岩一課長は"理想の上司"ですが、内藤さんは私にとって憧れの存在なので、その気持ちを役に乗せて演じられるなと思っています」と語っている。

そして、もう1人の新戦力は、お笑いコンビ・ナイツの塙宣之。大岩捜査一課長の側近中の側近である"運転担当刑事"奥野親道を演じ、「事件解決のヒントとなるようなセリフを言わせていただけるのかな、と今から楽しみにしています」と意欲を示した。