三菱自動車は20日、ジュネーブモーターショー(スイスで3月6~18日開催)において、同社のブランド・メッセージ「Drive your Ambition」を体現するコンセプトカー「e-EVOLUTION CONCEPT」を欧州初披露すると発表した。今夏から日欧で発売する計画という2019年モデルの「アウトランダーPHEV」も世界初披露される。
「e-EVOLUTION CONCEPT」は、同社の強みであるSUVとEV、そして「システムの融合による新たな運転体験」という3つの価値を訴求するコンセプトカー。EVシステムは小型・高出力モーターをフロントに1基、リヤに2基とするパワートレインレイアウトと大容量の駆動用リチウムイオンバッテリーを搭載。一般道から高速道路、アップダウンのあるワインディングなどさまざまな道路状況において、「e-EVOLUTION」の名にふさわしい、EVならではの力強く滑らかで静かな走りを発揮する。
4WDシステムは、フロントに1基のモーターと、リヤに新開発の「デュアルモーターAYC」で構成するトリプルモーター方式の4WDシステムに、同社の車両運動統合制御システム「S-AWC」を適用。また、ブレーキキャリパーも電動化させることで、四輪の駆動力・制動力を高応答・高精度で制御し、旋回性能とトラクション性能を大幅に向上させた。
ドライバーの運転をアシストするAIシステムも搭載。多くのセンサーで、刻々と変化する道路環境や交通状況を認知し、さらにその瞬間のドライバーの操作からドライバーの意思を的確に読み取ることで、ドライバーの運転技量に関わらず、安全で快適なドライビングを提供する。車載AIには独自のコーチング機能を持たせ、ドライバーの運転技量を把握して運転技量を向上させるメニューを考え、音声対話や前面大型ディスプレイ表示を使ってアドバイスする。
2019年モデルの「アウトランダーPHEV」は、システムを大幅に改良し、パワフル且つ高い静粛性が生みだすモータードライブ感を増すことで「よりEVに」、ツインモーター4WDシステムによる車両運動統合制御システム「S-AWC」の走行性能を高めることで「よりSUVに」進化させている。