JR北海道は15日、電気式気動車H100形「DECMO」試作車(量産先行車)の今後の予定について発表した。おもにローカル線で運行される気動車(キハ40形)の老朽取替用として導入予定で、このほど試作車2両が北海道に到着。2月下旬から走行試験を開始するという。
新型車両H100形「DECMO」では、同社において新方式となる電気式気動車システムを採用。JR東日本が開発した電気式気動車GV-E400系と基本仕様を合わせ、そこに極寒対策などの北海道仕様を加えた車両となる。
愛称名「DECMO」は「Diesel Electric Car with MOtors」(モーターで走行する電気式ディーゼルカー)の略で、車体側面に愛称ロゴマークも掲出されている。外観は車体前面のブラックにイエローを配置して警戒色を強調し、車体側面の窓下にグリーンとホワイトのラインを配して自然との調和を表現した。北海道に到着した試作車2両(H100-1・H100-2)も含め、1両で運行可能な「前後両運転室車」とされている。最高運転速度は100km/h。
JR北海道は今回落成した試作車で走行試験などを行い、冬期を含めた各種検証を行うとしている。H100形「DECMO」の試作車は2月19日から、基本的な車両性能を確認する試験を実施する予定。次年度も量産化に向け、引き続き各種走行試験を行っていく。