何かとお金のかかる、新居への引っ越し。予算を大きく抑える方法の一つに、「セルフ引っ越し」があります。一人暮らしならばなおさら、業者に頼まずに友達に協力してもらい、お金をかけずに引っ越しをしたいところですよね。

とはいえ、自分たちで手当たり次第に取り掛かったら、大切な家財が壊れてしまい、業者に頼む以上にお金がかさんでしまった……という話もよく聞きます。そこで今回は、「運転手付き・トラックレンタルサービス」で数々の「セルフ引っ越し」をサポートしてきた、株式会社ハーツの山口さんに、家財を壊さないための鉄則を教えていただきました!

  • 引っ越し包む

セルフ引っ越しで、特に壊れやすい家財はなんですか?

「大型の家財は大きくて重いため、落としたりぶつけたりしやすいので、要注意です。また、格安で販売している自分で組み立てるタイプの家具は、引っ越しを前提にしていない設計が多いようで、壊れやすいですね。また、分解すると再度組み立てができない、なんてこともあります」

家財を壊さないためのテクニックを教えてください!

「大きな家財は、できるだけ軽くしておきましょう。タンスなどは中身を全部出し、場合によっては引き出しを出して、別々に運びます。運ぶときは、ゴム軍手を付けて、ゆっくりと経路を確認しながら、慎重に。階段を上り下りするときは、力がある人が下側に回ります。人数は多い方が家具の破損、けがのリスクも減らせるので、できるだけたくさんの友人に協力してもらいましょう」

  • セルフ 引っ越し

食器など、割れやすい小物を運ぶ際のテクニックも教えてください。

「新聞紙やタオルで包み、作りがしっかりした段ボールに入れて運びます。小さな段ボールもいくつか用意しておくといいでしょう。外側に、『割れ物注意』などと、一目でわかるように書くことも忘れずに。面倒くさがらず、丁寧に作業することが引っ越しでは重要です」

他にも、アドバイスはありますか?

「あらかじめ計画を立てて、大きな家財から運ぶようにしましょう。家財が壊れるなどのトラブルは、体力や注意力が落ちてくる最後の方に起こりやすいのです。思っている以上に、握力も落ちてきます。夜になったらお手伝いの人の数が減る……ということもあるかもしれませんね。大きな家財は初めのうちに、なるべく多くの人数で運び切りましょう」

山口さんのアドバイスを聞いて、セルフ引っ越しには計画性が大切、ということがよくわかりました。前もって準備をしておいて、当日は慌てず、丁寧に進行していきたいですね。想像以上に体力を使うようなので、引っ越し前夜にはソワソワしがちですが、十分に睡眠もとっておきたいところです。

《取材協力》
山口 裕詮(やまぐち・ひろあき)さん
「運転手付き・トラックレンタルサービス」を提供する、株式会社ハーツ 代表取締役。「レントラ便」公式サイト http://www.rentora.com/