都営地下鉄新宿線で活躍した10-000形の最後の編成、10-280編成が2月11日にラストランを迎え、無事に運行終了した。東京都交通局では、ラストラン当日と、その翌日の様子を都営交通公式チャンネルで公開する予定とのこと。

  • 都営新宿線10-000形の最後の編成、10-280編成が2月11日にラストラン

  • 最終運行の列車が到着した本八幡駅には多くの鉄道ファンらが集まった

10-280編成は1月29日から「さよなら」ステッカーを貼付して運行。東京都交通局のTwitter公式アカウントで2月9~11日の運用予定も公開された。最終日の2月11日は「11T(新宿 05:02-22:18 本八幡)」とされ、相互直通運転を行う京王線も走行。橋本駅・京王多摩センター駅では、京王電鉄の新型車両5000系と並ぶ場面もあった。

セレモニーなどは行われなかったものの、10-280編成が運行される区間の各駅に鉄道ファンらが集結。「さよなら」ステッカーを貼付した編成にカメラを向けていた。22時すぎ、最終運行の列車が本八幡駅に到着した際も、ホームは混雑した様子だった。

  • ラストラン翌日の10-280編成。車体前面に特別な装飾が施されている

ラストラン翌日の写真では、10-280号車の「さよなら」ステッカーの上に「FINAL RUN」のステッカーを貼付したほか、車体後面に涙と別れをあしらった特別な装飾を施したことが確認できる。この姿で京王線方面へ回送されたとの報告も。10-000形が引退した都営新宿線では、2月22日にダイヤ改正を実施予定。平日朝ラッシュ時間帯・平日深夜時間帯を中心に10両編成の列車を増やし、輸送力増強を図る。