都営新宿線10-000形の最後の編成(10-280編成)が11日夜をもって運行終了する。東京都交通局のTwitter公式アカウントが10-280編成の運用予定を公開しており、最終日の2月11日は「11T(新宿 06:02-22:18 本八幡)」とされた。
10-280編成は1997年にアルナ工機(現・アルナ車両)が製造。都営新宿線の開業以来、増備の続いた10-000形の中でも最後に新造されたグループに属し、従来の10-000形から外観デザインを大きく変更した点などが特徴となる。近年は後継車両10-300形による10-000形の置換えが進み、10-280編成が最後の編成となった。都営地下鉄最後のチョッパ制御車でもある同編成は、1月29日から「さよならステッカー」を貼付して運行されていた。
最終日と案内された2月11日、10-280編成は都営新宿線に加え、相互直通運転を行う京王線にも乗り入れて運行された。「セレモニー等の予定はありません」と発表されたが、都営新宿線・京王線ともに各駅のホームに多数の鉄道ファンらが集結。橋本発本八幡行の区間急行として運行された際、橋本駅・京王多摩センター駅で京王電鉄の新型車両5000系と並ぶ場面もあった。
10-280編成は2月11日夜まで運行予定だが、ダイヤ乱れの発生などにより、運用が変更される場合がある。また、撮影に関して「車両に近寄るなど、危険な行為等は行わないよう、十分ご注意願います」とのこと。