定価がないと言われる引越し料金ですが、できることなら安く抑えたいですよね。荷物の量や距離はもちろん、時期や業者によっても、料金は大きく異なりますが、思っていたよりお金がかかった……という場合も多いのではないでしょうか。そこで、今回は料金が変わるポイントを把握して抑えられるところがないか確認してみましょう!

  • 引越し料金が変わるポイントとは?

◆繁忙期・閑散期・時間帯

引越しの繁忙期と閑散期では、基本料金や値下げ交渉のしやすさも異なります。異動や学校の入学など、多くの人が動く時期は料金が高くなり、閑散期には値下げ交渉がしやすくなります。

<繁忙期・閑散期>
繁忙期(2~3月、GW、7月下旬~8月の夏休み)は特に需要が多く、引越し業者も短期アルバイトなどのスタッフを雇って対応します。一番稼ぎ時であるこの時期、値下げ交渉は難しいと言えるでしょう。費用を抑えたい場合は、年明けなど早い段階で交渉をするのがおすすめです。反対に閑散期(1月、6月、夏休み、11月)は、移動距離や業者にもよりますが、値下げ交渉がしやすい時期となります。

<時間帯>
引越しはなるべく午前中の早い時間から始めて、午後は新居で荷解きをしたいという方も多いでしょう。そのため、午前中の引越しが一番高く、夜になるにつれて料金が下がる傾向があるようです。

◆階段・道幅

現在の住まいと引越し先の建物タイプや、荷降ろしができるスペースがあるかどうか、またエレベーターの有無によってかかる労力や時間も変わるため、料金も変わってきます。

  • 引越時期や時間帯にも注意しよう

一戸建てや集合住宅の1階であっても、玄関ポーチに階段がある場合、引越し料金が変わる場合があります。ただ、これは業者にもよるため、見積もり依頼時に確認してみましょう。

<道幅>
家の前の道が、乗用車がすれ違えない程狭かったり、トラックを停めておけないなどの場合、トラックを遠くに停めてそこから荷物を運ぶことになり、所要時間が増すため料金が高くなることもあります。

◆荷物の量

  • 追加料金についての確認も忘れずに!

荷持の量は、ダンボールの個数や、家具の大きさ・数がポイントになります。運ぶ物の種類や個数によって作業人数を増やす必要があるため、当然個数が多く、重く大きい家具があるほど料金は上がります。どのくらいの量までなら追加料金なしで対応してもらえるのかを確認しておきましょう。

実質的な荷物の重量ではなく、ダンボール◯個という見た目の量の違いで料金が変わります。料金を少しでも安くするため、できるだけ隙間なく物を詰め、ダンボールの個数を減らしましょう。ただし、本や食器など重い物は小さめのダンボールに入れるなど工夫してください。

◆移動距離

遠方への引越しは、同じ県内・エリア内への引越しとくらべて当然高くなります。高速道路を使う場合は、その分の料金が加算されます。下道の利用をお願いすることも可能ですが、その場合は作業時間が延長され追加料金がかかったり、時間の都合では高速道路を利用せざるを得ない場合もあります。

その場合は、長距離用プランを利用して料金を抑えるのがおすすめです。

<長距離プラン・パックの一例>
・コンテナ便: 荷物を貨物列車で輸送
・混載便: 同じ方面へ引越す人の荷物をまとめて輸送
・チャーター便: トラックでの輸送のみ依頼し、荷物の搬出入は自身で行う

プランによってはかなり料金を抑えられますが、荷物の到着日を指定できなかったり、搬出入をすべて自身で行わなければならないなど、プランによりデメリットもあります。

◆スタッフの作業量

  • どこまで対応してもらうかも検討しよう

どこまでを引越し業者のスタッフに対応してもらうか、ということも費用に関係します。荷造りや荷解き、家電の設置などはオプションサービスとなり追加料金がかかります。できればすべて自身で対応できれば料金は抑えられますが、エアコンの移設や洗濯機の設置、テレビの配線など難しい作業もあります。自身で対応する手間や時間を考えて依頼するサービスを選びましょう。

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