かもめやは2月1日、Airnamics d.o.o.と2016年9月より共同開発を進めてきた次世代物資輸送無人航空機「KamomeCopter(カモメコプター)」が完成し、スロヴェニア国内において飛行試験を開始したことを発表した。

  • 次世代物資輸送無人航空機「KamomeCopter(カモメコプター)」

    次世代物資輸送無人航空機「KamomeCopter(カモメコプター)」

この無人航空機は垂直離着陸が可能な固定翼機(VTOL型)で、小規模な離島をはじめとする狭い離着陸スペースでも運用が可能であり、機体内部に運搬物資を格納できる物資輸送専用機として、世界最大クラスの機体となる。

  • カモメコプターは、機体内部に運搬物資を格納できる物資輸送専用機として世界最大クラス

    カモメコプターは、機体内部に運搬物資を格納できる物資輸送専用機として世界最大クラス

このほど、スロヴェニア国内において初飛行試験を実施し、基本的な空力性能試験等を完了した。2018年春以降、日本国内での実験に向けて最終調整を進めていく。

かもめや(代表取締役CEO: 小野正人氏)は、無人物流プラットフォームの開発等を目的に香川県高松市で設立された。これまでKamomeAirプロジェクトとして、2015年1月18日に日本初の長距離(8km)海上貨物輸送実証実験に成功し、また、2015年9月15日には物資輸送・遠隔医療及び医薬品輸送・危機管理の3分野複合実証実験に参加。無人機による海上物資輸送の国内最長記録(片道10km、往復20km)を達成している。

プロトタイプ主要諸元
翼長: 3.85m
最大離陸重量: 29kg(3kg貨物搭載時)
巡航速度: 100km/h
最大速度: 140km/h
最大貨物積載量: 3kg
※機体の最終調整により変更となる可能性がある