ブラザー工業及びブラザー販売は1月30日、ラベルライター P-TOUCH CUBE「PT-P710BT」を発表した。同日都内で行われた新商品発表会には、商品開発に携わった"文具王"の高畑正幸氏らが登壇し、開発の経緯を語った。

  • P-TOUCH CUBE「PT-P710BT」(ブラザー提供画像)

通勤中にもラベルを作れる

「PT-P710BT」は2016年10月に発売された、スマホアプリでラベルが作成できる家庭用ラベルライター「PT-P300BT」の上位モデル。

  • 写真左:「PT-P300BT」(現行品)、写真右:「PT-P710BT」(新商品)。新商品は現行品より一回り大きい(ブラザー提供画像)

「PT-P300BT」同様、これまでのラベルライターについていたキーボードをなくし、テープデザインを全てスマホアプリ内で作成・保存する。本体側での操作をなくし、スマホとの接続もBluetoothを利用することで、一見ラベルライターとはわからないほどシンプルなデザインとなっている。

  • キーボードがついた従来型のラベルライター

ブラザー販売 マーケティング推進部部長 伊藤英雄氏は発表会でP-TOUCH CUBEについて次のように語った。

伊藤部長「文書整理が主な用途だったラベルライター市場は、ペーパーレス化に伴い縮小傾向にありました。そのような市場環境の中、2016年10月にP-TOUCH CUBE『PT-P300BT』を発売しました。全く新しい家庭用ラベルライターを目指した『PT-P300BT』は、操作を全てスマホアプリにしたことで、通勤中や家事の合間などイメージが湧いたときにいつでもデータを作成し、まとめて印刷できます。またシンプルなデザインにも人気が集まり、発売1年で当初目標の2倍となる売り上げ4万台を突破しました」

  • 写真左:ブラザー販売 マーケティング推進部部長 伊藤英雄氏、写真右:文具王 高畑正幸氏

テープ幅を広げ、QRコードでビジネスでの利用も

新商品「PT-P710BT」では、ショップラベルに使えるテンプレートを追加するなど、家庭用だけでなく小規模事業者をターゲットにしたビジネスシーンでの利用も想定する。

例えば現行品のテープ幅は3.5mm、6mm、9mm、12mm幅の4種類だが、「PT-P710BT」では新たに18mm、24mm幅の2種類が加わる。テープ幅が広がったことにより、文字だけでなく画像や店舗ロゴ、QRコードを印刷することができるようになるという。

監修者で文具のスペシャリストとして知られる"文具王"の高畑正幸氏は、QRコードをラベルに取り入れるメリットを次のように説明した。

高畑文具王「『PT-P710BT』のポイントは、QRコードを用いた『シェアラベル』です。ウェブサイトや動画や画像を専用アプリ経由でDropboxに保存すると、QRコードを生成されてラベルを作ることができます。手間がかからずワンストップでできるので、ラベルに画像や動画を今すぐ貼り付けられます」

  • シェアラベルのQRコードにはURL、画像、動画の紐付けが可能

  • ラベルをシェアするまでの流れ

高畑文具王「『シェアラベル』は、例えばオフィス機器にも使えます。取扱説明サイトや使い方動画をQRコード化し、印刷して貼っておく。機器の使い方がわからなくなったら、QRコードを読み取ってアクセスすれば、すぐわかります。カフェであればレシピ動画をQRコードに入れてテイクアウト商品に貼り付ける、結婚式であれば来場者に配るお菓子に、その日撮った動画をラベルとして貼り付けるなど、機動力のある使い方が可能なのです」

  • シェアラベルの使用シーン

  • 電化製品の取扱説明サイトをQRコードに紐付けておくことも(ブラザー提供画像)

筆者も発表会終了後に配られたお菓子についているQRコードを読み込んでみると、文具王が自宅で撮影したという秘密の動画を見ることができた。文具王によると、色々なパターンのQRコードラベルをランダムに配布することで、くじのような使い方もできるという。

QRコードのついたラベルをスマホから簡単に作成できる「PT-P710BT」は、単なる情報共有のツールにとどまらず、工夫次第でちょっとした遊びも楽しめるようだ。

  • 配布されたお菓子。QRコードを読み込むと文具王の動画が見られた

「PT-P710BT」の発売予定日は2018年2月中旬、想定小売価格は1万2,500円(税別)。シェアラベル以外にも、リチウムイオン電池(現行品はACアダプターか単4電池6本/いずれも別売)、オートカット機能、パソコンとの接続機能等が搭載される。