注目を集める羽生善治竜王と藤井聡太四段の公式戦初対戦となる『第11回朝日杯将棋オープン戦』の準決勝が、CSテレ朝チャンネル2で生中継されることが決まった。2月17日(10:15~13:00)に放送される。
14日に名古屋で行われた準々決勝で、藤井四段が佐藤天彦名人を見事に破り、東京で行われる準決勝で羽生竜王と対戦することが決定。2人は約1年前に非公式戦で2度対戦し、1勝1敗という戦績だ。
羽生竜王は「どこかで必ず顔を合わせるとは思っていましたが、こんなに早く実現するとは思っていなかったので少し驚いています。棋譜を見ただけではわからない部分を実際に体感するのが楽しみです。 並み居る強豪を打ち破って勝ち上がってこられたというのは非常に立派だと思いました。8割の勝率というのは、将棋の世界ではちょっと考えられない数字。公開対局ですから、多くの皆さんに楽しんでいただける対局にしたい」と意気込みをコメント。
対する藤井四段は、緊張した面持ちながら、「ずっと憧れの存在であったので、公式戦で対局できるのはとても楽しみにしています。私自身、この1年で成長することができたと思っているので、成長した自分を見せられたらと思います。将棋界の頂点に立つ羽生竜王に一歩でも近づきたい」と決意を語った。
なお、藤井四段は対戦時15歳6カ月で、羽生竜王を破り、同日の決勝(14:15~17:00生中継)でも勝利すれば、加藤一二三九段が持つ一般棋戦優勝最年少記録(15歳10カ月)を塗り替えることになる。