日産自動車は米国・デトロイトで14日から開催されている「2018年北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)」にて、3列シートのSUVコンセプトカー「クロスモーション(Xmotion)」を世界初公開した。
「クロスモーション」は伝統的な日本の熟練の技と最新のテクノロジーといった異なる価値、時代、次元をつなぐようにデザインされた3列シートのSUVで、2020年以降の日産ブランドデザインの方向性のひとつを示唆している。
エクステリアはVモーショングリルやブーメラン型ヘッドランプなど、ひと目で日産とわかるブランド独自のデザインシグネチャーを採用。より進化したVモーショングリルは、グリルの幅と奥行きを確保することでこれまで以上に力強さが表現されている。
ブーメランヘッドランプは鋼の剣を思わせるシャープなラインにより構成され、ハイビーム、ロービーム、ターンシグナル、ポジショニングランプなど、すべての機能がひとつのユニットに統合。リアコンビランプは、伝統的な木工「組子」のディテールやパズルからインスパイアされ、ホログラム技術による視覚の錯覚を利用して見せる手法を採用している。ボディサイドはU字型のハイライトが入る面構成をもち、それがフロントフェンダーからリアフェンダーまでなめらかにフローを作り出している。
インテリアデザインは、エクステリア同様に伝統的な日本の要素と、フューチャリスティックなライフスタイルテクノロジーの要素を共存させた。日本の伝統的な工法や職人の技、素材など、現代の美意識による新たな解釈を経てフレッシュなデザインとして昇華されているという。
長いホイールベースと、4つのコーナーにタイヤを配することで「4+2」のレイアウトも実現。とくに3列に並んだ独立性の高い座席は、2組のカップルと子供やペットなどにも最適な空間を提供するように設計されている。補助席を確保するため、収納式の「ルーフトップボックス」も搭載し、さまざまなバッグやレクリエーションツールを収納するのに十分なフレキシビリティと、走行時の空力性能を両立したデザインになっている。