歯のばい菌で副鼻腔に膿がたまる!?

長引く風邪や花粉症などのアレルギー性鼻炎により粘膜が腫れてしまうことが原因となり、蓄膿症になるパターンが多い。だが、それ以外にも蓄膿症を引き起こす原因があると神崎医師は解説する。

「ストレスや疲れによる免疫力の低下も、鼻の中の炎症が強くなる要因になりえます。ほかに挙げられるのはタバコです。タバコは口から吸って鼻から煙を吐き出します。 本来、鼻腔内には酸素がたくさん必要ですが、その空間が無酸素の煙でいっぱいになるため、粘膜はダメージを受けやすくなります」

汚れを外に出す働きを持つ繊毛細胞も、煙による汚れの掃除で手一杯となり、膿を出すところまで手が回らない状態に……。そして結果的に蓄膿症を引き起こすとのこと。

そのほかでは虫歯などによって歯の根っこが腐って壊死し、そのばい菌によって副鼻腔に膿がたまるケースもある。また、ぜんそくを持っている人は、粘膜の構造が似ているからか、蓄膿症になりやすいとも言われているという。

  • 「鼻づまりが治らない」と感じたら受診するようにしよう

「鼻づまりが治らない」「顔が重い」など、鼻腔のつまり感がある人は、早めに専門家に診てもらった方が無難だろう。

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