オスカープロモーション所属のタレントが集う年末恒例マスコミ向けイベント「晴れ着撮影会」が昨年12月7日、東京・明治記念館で行われ、女優・剛力彩芽(25)はいつもと変わらない笑顔を見せていた。しかし、会見では自らを戒めるような反省点にも言及。それは、同席した後輩女優たちにとってお手本ともいえるコメントだった。
2017年はドラマ出演やレギュラー番組をこなす一方、休みも多く取れた年だった語った剛力。会見では「人としてもまだまだ成長が足りない」「自分をあらためて見つめ直す時間が増えた」と振り返っていたが、果たしてその真意とは。終了後のインタビューで探った。
現場で実感「ちょっと人見知りが出てしまう」
2017年を漢字一文字で表すと「楽」。最高の言葉ですよね(笑)! お仕事をしつつ、お休みをもらえた1年だったんですが、本当に時間の使い方がヘタだと実感しました。お休みの時の家での過ごし方や、仕事の時でも現場での過ごし方とか。やらなきゃいけないことがあってもダラッとしちゃったり(笑)、力入れる必要ないところに時間をかけてしまったり。ただ、それが時間ができることによってちょっとずつ改善していくというか。ゆっくり考えたりもできるので、時間の大切さを実感した年でもありました。
誕生日の前日には高尾山に行きました。友だちがお祝いをしてくれて、私の「登山に行きたい!」という希望を叶えるために協力してくれたんです(笑)。すごく気持ち良かったな。今、すっごく台湾に行きたくて、友だちと母親両方を誘っています。
現場では周りの方々としっかりコミュニケーションできないというか、なかなか積極的になれなくて。ちょっと人見知りが出てしまうので、そこは自分の中でのまだまだ足りない部分です。自分の相談したいこともあるけど、「いま忙しいかなぁ」とか気にしてしまったり。あとで悔やむこともあります。主演をやらせていただいた時は、みなさんが疲れている中でも「どうやって楽しい雰囲気にできるのか」、永遠の課題かもしれませんが、いつも悩んでいます。特にドラマの現場は時間に追われてしまうので。
25歳になる直前の心境変化
2016年に舞台をやらせていただいた時、京都の芸子さんにお会いしたんですが、本当にすごい職業だと感じました。そして、2017年は『女囚セブン』で囚人にも(笑)。『レンタルの恋』ではコスプレをさせていただいたんですが、人に尽くすことの大変さも知りました。空気を読むことの大切さ、それも現場を通して学んだことです。
私は現状を、「好きなことを仕事でやらせてもらってる」と受け止めています。でも、もっと自分の言葉で自分の思いを伝えられるようになりたいですね。今までも自分の言葉ではあったんですが、どこかで隠していた部分があったというか。こうしたイベントや会見もそうですし、アーティスト活動では歌詞を書いたりして、お芝居でも、やりたくても言えなかったことをもう少し出していきたいです。25歳になる直前ぐらいに、そういう心境の変化がありました。
後輩に何かを伝えるなんて……と遠慮していたんですが、先輩・後輩関係なく、今まで経験していたことを悩んでいる人に伝えるのは大事なことなんじゃないかと思うようになりました。「先輩だからアドバイスする」ではなくて、私の経験してきたことを1つの意見として伝える。今まで先輩にそのようにしていただいたので、そこは真似していきたいです。
常にワクワクしていたい。2018年もとにかく楽しめる一年にしたいです。そして、自分が思っていることが実現できたらいいな。「プロデュース」みたいに大きなことは言えないんですが、そういう企画を考えたり、新しいことにチャレンジしていきたいと思います。まずはファンクラブイベントとかで、何か企画してみようかな。それから、オスカーの中では番組共演などで特に後輩と絡んでいると思うので、もっともっと後輩の魅力も伝えていきたいです。
■プロフィール
剛力彩芽
1992年8月27日生まれ。神奈川県出身。2008年から2013年まで、雑誌『Seventeen』の専属モデルとして活動。2011年の本格的な女優デビュー作となったドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系)を機に注目される存在に。2017年は、『レンタルの恋』(TBS系)、『女囚セブン』(テレビ朝日系)などのドラマに出演した。