カラダノートはこのほど、ワンオペ育児についてのアンケート調査結果を発表。ワンオペ育児の定義と、ママたちがワンオペ育児に陥る原因を検証した。

  • ワンオペ育児の実態は?(画像はイメージ)

同調査は11月22日~26日の期間、育児中の女性653名を対象に行ったもの。はじめに、ワンオペ育児の定義について尋ねると、74%が「食事のお世話・お風呂に入れる・寝かしつけのすべてを一人で担当すること」と答えた。専業主婦、ワーキングマザー、産休育休中の女性いずれもこの認識の割合に差は見られなかった。またワンオペ育児をしていると回答した人は全体の50.5%となった。

  • 74%が「食事のお世話・お風呂に入れる・寝かしつけのすべてを一人で担当すること」と回答

実際に夫婦間でどのくらい育児にかけている時間の差があるか調べると、平日は6時間以上育児に時間を費やすママが82.6%なのに対し、パパの61%は1時間未満。休日は6時間以上時間をかけるママが77%に対し、およそ4割のパパが3時間未満にとどまった。ただし、18.1%のパパは6時間以上育児に時間をかけていると回答しており、パパの中でも意識の差があることが分かった。

  • 平日における夫婦が育児に関わる時間の差

  • 休日における夫婦が育児に関わる時間の差

ママ自身にどうしてワンオペ育児になっていると思うのか、その理由を尋ねると、「夫の帰宅が遅い」(37%)、「夫の仕事が忙しいから」(17%)、「夫が協力してくれないから」(14%)と、夫に関わる理由が68%を占めた。また「夫が仕事で自分が家にいるから仕方ない」「育休産休中なので(仕方がない)」といった理由で自分が育児をするしかない状況だと回答した人は21%だった。

  • 夫に関わる理由が68%を占めた

働き方に関する項目では、子育てのために退職もしくは働き方を変更したママは52.5%と半数以上。一方で84%のパパは働き方が変化していなかった。ママがキャリアを変更した理由については「自分が変えるのが当たり前だと思った」(27%)、「子育てに母親が関わるのが大切だから」(19.6%)となり、同社は「性別役割分業制の意識も色濃く出た結果となった」としている。

パパの育児に対する意識や行動はどのくらいの時期から変わったのか聞いてみると、「最初から変化がない」が37%で最多という結果に。変化した人の中では「産後1カ月」(17%)が最高だった。

  • 「最初から変化がない」が37%で最多

では、何をどのくらいすればパパが"育児参加"しているとママに感じてもらえるのか、項目ごとに週何回を合格ラインとするか聞いてみると、「お風呂に入れる」「寝かしつけをする」がそれぞれ週3日以上、「夕食をあげる」が週2日以上というのが最も多い結果となった。

  • パパの育児参加の合格ライン

また、夫に期待することの1位は「早く帰ってきてほしい」(30.2%)、次いで「育児を分担してほしい」(25.3%)、「家事や育児に対して労いの言葉がほしい」(22.7%)だった。