――テレビシリーズのときと比べて、お互いにこんなところが変わった、あるいはこんなところが全然変わっていないと思われる部分があったら教えてください。

三浦:秀くんは朝、ポパイのおにぎりを食べたがらなくなった(笑)。昔はもう、「ポパイ、ポパイ」って言っていたのに。

渡部:言っていましたねえ(笑)。

三浦:ロケに出発するときに出る朝食のおにぎりがあるんですよ。

渡部:そうなんです。おにぎり2つにカラアゲとかタクアンがついてるやつ。

三浦:そのために来てるのかな、って思うくらい好きだったよね。

渡部:おいしいんですよ!

三浦:今回はそれほど食いついていなかったので、「ああ、大人になったな」って(笑)。

渡部:当時はポパイのおにぎりがいちばんのごちそうで……。

三浦:「人のぶんのポパイよこせ」って言ってたのに(笑)。

渡部:そうそう。「今日のぶんのポパイよこせ!」っていう勢いだった(笑)。りょんくんと久々にお芝居をして、変わったところといえば……。

三浦:僕は変わってないかもよ。

渡部:今回は2人とも、当時の衣裳を着ていたのですが、りょんくんは「ちゃんと入るのかな」なんて、体型を気にしていたところがありましたね。

三浦:当時はもう、すごく細かったですから。今、果たして入るのかなって心配だった。

渡部:でもちゃんと入ったもんね。そこはまあ、変わらないほうかな。当時から落ち着いていましたし、大人っぽかったから。あのころのりょんくんの年齢に、今の俺がなっているんです。そう考えると、2人ともあまり変わっていないのかも。中身は変わったと思います。りょんくんは当時よりもめんどくさくなくなった(笑)。お互い、そう思っているかもしれない。

三浦:秀くんの場合は当時から気を張っていたし、大人っぽかったんですよ。そういう意味では、今じゃ年相応になってきましたね。今の秀くんが、当時『オーズ』の現場にいてくれたらもっと気が楽だった(笑)。でも、そこは僕も変わらない。当時はピリピリと気が張っていたから。

渡部:触るものみな傷つける、ってくらい(笑)。トゲトゲでした。でも最終回が近づくにつれてトゲもなくなってきて、今やもう真球のように丸くなった!

三浦:トゲが完全になくなってる(笑)。

――テレビシリーズの撮影中、お2人がそんな風に打ち解けていったきっかけはあったのでしょうか。

三浦:映画のキャンペーンで地方を回り出したころかな。僕はそれまで地方へイベントに行ったことがなく、イベントとかラジオでは何をしゃべったらいいのかわからない状態だったんです。そのとき秀くんが常に横にいてくれて、助けてくれたんですよ。その構図は、今も変わらない。言葉に詰まったら助け船出してくれるとか、サンマの骨の取り方がわからないときに教えてくれたりとか(笑)。そういう秀くんのしっかりした部分を見てから、打ち解けていきました。彼に身をゆだねておけば何とかなると思って、甘えていましたね(笑)。

渡部:僕が思っていたのは、どんな仕事でも楽しくやりたいなというところです。嫌なこともうれしいこともある世界ですが、なんでも楽しくやりたいなという気持ちは昔から一緒です。ただ、深いことは考えてなかったんですけどね(笑)。

三浦:今回の映画でも、2人で何かしゃべる機会が何度かあるのですが、また秀くんが助けてくれるかもと安心しています!

渡部:今度は逆に放置するかもしれないよ(笑)。

三浦:じゃあ、僕もしゃべれるように頑張ります(笑)。当時は本当にしゃべらなかったんですけれど、最近はライブMCでも30~40分しゃべるようになりましたから。

渡部:すごい! もうトークショーができますね。

三浦:そうかなあ(笑)。

――今回の映画で再会を果たした映司とアンクでしたが、たとえば放送10周年記念となる2020年あたりにお2人で主演映画を作りたいとか、何か大きな夢や目標があったりしたら、ぜひとも教えてください。

三浦:こういう希望とかって、言うと本当に叶ってしまうことがあるんですよ。『オーズ』チームでライブをやりたいと言ったら、ちゃんと実現しましたからね。最近はウカツなこと言えないよ(笑)。

渡部:そう。派手なことを言ってしまうと、本当にやらなくちゃいけなくなる(笑)。でも、何か作品をやりたいというより、また出演者のみんなで集まりたいですね。比奈役の(高田)里穂ちゃんとか、お互い1人ずつだと誰かと誰かが会っていたりするんですけれど、みんなが集まって話すと楽しいんじゃないかな。一回、みんなで飲み会とかやりたい。

三浦:じゃあ来年のハロウィンのときに、みんな自分のコスプレをして集まればいいんじゃない?

渡部:みんな当時の衣裳を着る、ガチのやつだね(笑)。もしもそんなことやったら、絶対カメラが入るよそれ(笑)。ハロウィンのコスプレに目をつけるとは、さすがりょんくん。トークスキルが上がってるね。

三浦:いやいや、やめてよ(笑)。

――それでは最後に、『オーズ』および「仮面ライダー」シリーズを愛するファンに向け、お2人からメッセージをお願いします。

渡部:7年前、子どもだったり学生だったりする人が、今では社会人になっていることがあって「昔観ていました」って声をかけられることが多くなりました。この前ライダーのイベントに出たときも、スタッフの方から「中学生のころ大好きで観ていた」って言っていただいて、この数年間のうちにいろいろな出来事があったんだなあと実感します。 今回、レジェンドライダーとしてアンクと一緒に映司が復活することができて、とてもうれしく、誇りに思っています。『オーズ』のファンの方なら絶対に納得できる内容になっていますので、ぜひ劇場に足を運んでください。

三浦:スタッフのみなさん、出演者の方々に対し、素直に感謝しています。もちろん、今までずっと応援し、待ってくださったファンの方たちにも感謝の気持ちでいっぱいです。何かと不安な世の中ですけれど、少しでもまた新たな夢を持って、希望を捨てずに進んでいっていただけるきっかけになればいいなと思って、今回の映画に取り組みました。みなさん、公開の日を楽しみにしていただきたいです。

「ビルド&エグゼイド」製作委員会(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
衣装(三浦涼介):wjk