今年初開催のお笑い賞レース『女芸人No.1決定戦 THE W(ザ ダブリュー)』(決勝=日本テレビ系で12月11日20:00~22:54生放送)。22日、決勝に進出する10組が発表され、「押しだしましょう子」がアマチュアで唯一勝ち残る快挙となった。
押しだしましょう子は、1984年生まれの33歳。1年半前から鳥取市の任期付き職員として、同市の広報番組の専任キャスターを担当しており、大学卒業後、NHK松江放送局、長崎放送などの契約キャスターとして活動してきたが、鳥取市の職員になる少し前から、芸人の活動もスタートした。
鳥取に来るまで、芸人の活動は鳴かず飛ばずだったそうだが、決勝進出者発表の会見後に取材に応じた押しだしましょう子は「自分が好きなことをお笑いでするようになって、そしたらどんどん『R-1』も進みだして、たくさん笑ってくれる人もいて。好きなことをお笑いにできるだって、鳥取に来て分かったし、本当に鳥取のおかげなんです」と感謝。『R-1ぐらんぷり2017』は3回戦まで進出したという。
今大会は、全636組がエントリーし、そのうちアマチュアは167組。決勝進出が発表された直後は「お客さまがすごく笑ってくれて、本当にうれしくて、その後たくさん涙を流したので、今ちょっと放心状態なので、なんか、すみません」と信じられない様子を見せながら、涙をこらえて「ここに来るときも、鳥取の人たちに温かく送り出してもらったので、鳥取の皆さんに『ありがとう』と言いたいです」とあいさつし、「これから鳥取市を挙げて、日本テレビを見ます」と、自治体を代表して宣言した。
『THE W』は、優勝賞金1,000万円に加え、副賞として、日テレのレギュラー番組に合計視聴率100%分出られる権利が贈呈される。この出演希望番組を聞かれた押しだしましょう子は「鳥取市にロケに来てくださったので、『シューイチ』と『イッテQ』に出たいです」と、終始"鳥取愛"を貫いていた。
押しだしましょう子が「自分が好きなこと」というのは、鳥取に来て始めたという女子相撲。今回の決勝進出を決めた準決勝では、カニや豆腐といったちゃんこ鍋の具材がトーナメント戦で相撲を取るというネタで、舞台を広く使いながらその取り組みを演じるというシュールな世界観で、会場の心をつかんだ。果たして、『キングオブコント』でのにゃんこスターのように、ダークホースとなるのか、注目だ。
この他の決勝進出者は、はなしょー、中村涼子、どんぐりパワーズ、牧野ステテコ、まとばゆう、ニッチェ、ゆりやんレトリィバァ、アジアン、紺野ぶるまという面々。
担当マネージャーもいつ以来か把握していないほど、久々のテレビ出演となるアジアンの隅田美保は、司会の青木源太アナウンサーに「こんばんは。お久しぶりでございます」と微笑みかけ、相方の馬場園梓は「漫才はずっとやらせていただいてるんですけど、その姿をテレビで見ていただけるというのは、うれしいなと思っております」と喜んだ。
『女芸人No.1決定戦 THE W』準決勝進出33組
はなしょー、ハルカラ、かぎしっぽ、中村涼子、3時のヒロイン、どんぐりパワーズ、ヒコロヒー、メルヘン須長、Aマッソ、ドスキューズ、おかずクラブ、ガンバレルーヤ、ぼたもちハイビスカス、牧野ステテコ、とくこ、ねこ屋敷、河邑ミク、堀川絵美、押しだしましょう子、TEAM BANANA、アルミカン、阿佐ヶ谷姉妹、まとばゆう、ニッチェ、ゆりやんレトリィバァ、尼神インター、とんとん(横澤夏子&相席スタート・山崎ケイのユニット)、椿鬼奴、アジアン、紺野ぶるま、チキチキジョニー、ミヤ蝶美蝶子、石出奈々子